
コスト削減!ファクタリングを安く利用する方法とは?
ファクタリングは、銀行融資などの借入と比較すると、負債にならずに即日の資金調達ができるメリットがあります。その一方で、デメリットとして言われているのが手数料などのコストの高さです。
2社間では、5~25%の手数料が相場と言われています。銀行融資の金利に比べると高いですね。それでは、ファクタリングでは、何にコストがかかっていてこのような手数料になっているのでしょうか。
この記事では、ファクタリングにかかるコストの全容を明らかにし、安く抑えるための方法を解説していきます。
また、以下の記事ではファクタリング会社の選び方についてまとめていますのであわせて参照ください。
ファクタリングにかかるコスト一覧
「ファクタリングの手数料は高すぎる。」とよく言われていますが、本当に高すぎるのでしょうか。ここでは、2社間ファクタリングにかかるコストと手数料の内容を見ていきます。
2社間ファクタリングの手数料は5~最大30%程度。その中身を以下で解説していきます。手数料内訳
登記費用
債権譲渡契約書印紙代 相場 2,000円(売却額次第で変動あり)
登録免許税(債権譲渡登記)7,500
登録免許税(抹消登記)1,000円
司法書士報酬 50,000円
登記事項証明書交付 500円(オンライン)
振込手数料 100~864円
出張費
~5万(場所による)
事務手数料
手続きにかかる費用0~5000円
※手数料に含まれている場合は、0円
ファクタリング会社の利益
上記金額にファクタリング会社の利益を上乗せした金額が手数料の総額になります。
登記費用 + 出張費 + 事務手数料 = 総額:116,864円
(振込手数料864円、出張費50,000円、事務手数料5,000円で計算。)
つまり、
総額:116,864円 + 利益 = 手数料総額
ということです。
※今回の記事では、登記費用、出張費、事務手数料を116,864円としますが、あくまで相場です。その金額は、ファクタリング会社によって異なります。
以上がファクタリングの手数料の内訳です。売掛先の信用が弱いと、そのリスクに対してかけられる担保として、利益の部分が多くなります。出張費は、ファクタリング会社の社員2人で出向く場合、2倍になることもあります。
また、ファクタリングを利用するにあたって手数料以外で以下の費用がかかります。
準備書類
登記簿謄本 600円
印鑑証明書 450円
納税証明書 200~400円(自治体による)
総額:1250~1450円
ファクタリングの必要書類について詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
以上がファクタリングの手数料の内訳です。
それでは、ファクタリングで実際に調達できる金額はいくらになるのでしょうか。
以下で見ていきましょう。
実際に調達できるのはいくら?
ファクタリングで実際に調達できるのは、手数料を引いた後の金額。その手数料の総額は、売掛先の信用によって変わってきます。売掛先の信用が薄いと手数料が高く、信用が厚いと低くなるという仕組みです。
信用が高い → 10%
信用が普通 → 20%
信用が低い → 30%
実際の審査ではないので、ざっくりとしてしまいますが、上記のように決まっています。
売掛債権500万円を2社間ファクタリングで売却をする場合、資金化できる額は以下の通りです。
売掛先の信用が高い → 450万円
売掛先の信用が普通 → 400万円
売掛先の信用が低い → 350万円
売掛先の信用次第で手数料に100万円もの差が生じてしまいます。
ここまで高額になるのは、売掛金を回収する前に売掛先が倒産してしまうと、500万円全てファクタリング会社の損になってしまうためです。
そのリスクを担保するために手数料が引き上げられているのです。
しかし、この高額な手数料は安く抑えるコツがあります。そのコツを以下で解説していきます。
手数料を安く抑える4つのコツとは
ファクタリングの手数料は高額です。しかし、資金難に陥ったときに即日で調達できる方法として有効なのも確か。そこで、ファクタリングの手数料を抑える4つのコツをここで解説していきます。
1. 売掛先の選択
売掛先が1社しかない場合は使えませんが、所持している売掛債権の中でもより信用できるものを選択することが重要です。
ファクタリング会社からの評価が高いのは、官公庁やその他の国が運営する機関に対する債権や、上場企業に対する債権です。
そのような売掛先がない場合は、なるべく入金履歴の多い売掛先の債権を選びましょう。入金履歴の多さは、売掛金が問題なく支払われる可能性が高いという信用に繋がります。売掛先を上手く選ぶことで手数料を抑えましょう。
2. 売却額を上げる
2つ目のコツは売掛債権の額を上げることです。単純計算ですが、売掛債権の額を上げることでファクタリング会社に入る利益も多くなります。そもそも売掛先の信用度合いが低い場合は、ファクタリング会社のリスクが増すことになるので使えない方法です。
しかし、信用度合いが普通であれば使える方法なので、手数料を抑えたいのであれば要検討です。
3. 出張費を抑える
ファクタリング契約の際、地方からの申込みとなるとスタッフの出張費がかかります。例えばですが、沖縄から東京のファクタリング会社に申込み、出張させた場合を考えてみましょう。
航空券が片道5万円だったとすると出張費で最低でも10万円かかってしまいます。資金調達しようとしているのに、無駄なコストをかけるのは本末転倒ですね。
この出張費は抑えることができます。それは、郵送やネット上に必要書類をアップデートして審査ができるファクタリング会社を選ぶことです。
当サイトで紹介している「日本中小企業金融サポート機構」は郵送に対応、「ベストファクター」はオンライン審査に対応しています。ファクタリング会社スタッフの出張費を抑えるのも手数料を安くするコツの1つです。
ただし、初回のみ面談が必要になる場合もあります。
4. 相見積もり
相見積もりは複数のファクタリング会社に見積もりを依頼し、より手数料の安いファクタリング会社を選ぶ方法です。ファクタリング会社の方針によって手数料は異なります。
例えば、手数料を抑えて多くの件数を扱う会社と手数料を上げて少数の会社を扱う会社のように戦略によっても変わります。また、売掛先に対するファクタリング会社側の評価も会社によりけりです。
ファクタリングの利用を検討している場合は相見積もりを取ってなるべく安い会社を選びましょう。
以上がファクタリング手数料を安く抑える4つのコツです。
また、ファクタリングの手数料は交渉可能です。以上4つのコツを抑えてファクタリング会社と交渉することでより手数料を下げることができます。例えば相見積もりをして15%の手数料を提示してきている会社と18%の手数料の会社があった場合です。
18%の会社に対して「別の会社は15%だったけど、安くならないか。」と交渉すると14%に下げてくれる、と言ったこともあります。
利用する際は、ファクタリング会社の隙を上手くついて手数料を安く抑えましょう。
まとめ
今回は、ファクタリングにかかるコストについて、解説してきました。急な資金需要に強い調達方法なだけに、相応のデメリットがつきまといます。
しかし、そのデメリットも上手く使うことで抑えることができます。資金調達が必要になる焦る場面だからこそ、慎重に話を進めていきましょう。