海外FXには、以下のようなメリット・デメリットが存在します。
- 取引スペックは全体的に海外FXの方が優秀
- ゼロカットシステムがあるため借金リスクがない
- キャンペーンやボーナスの内容が非常に豊富
- 口座開設ボーナスだけで取引できる業者も多い
- 優秀な取引ツールが使える
- 取引方式がNDD式が多く透明性が高い
- 自動売買の導入が比較的カンタン
- スプレッドが広い
- 税金面で不利になるケースが少しある
- リスク・トラブルが国内FXより多いデメリットも
海外FXには国内FXにはないシステム・キャンペーンが揃っており、そのためメリット・デメリットも海外FX独自のものとなっています。
実際に海外FXを始める際には、メリット・デメリットを考慮したポイントを押さえ、自分の好みや目的に合った業者を選ぶことが重要です。
現役トレーダー
この記事では海外FXのメリット・デメリットを詳しく解説し、国内FXとの違いについてもご紹介します。
FX未経験の人でも国内FX・海外FXの特徴がよく分かると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
海外FXのメリット総解説
まずは海外FXのメリットから見ていきましょう。
海外FXのメリットは、国内FXと比較するとわかりやすい部分も多いので、まずは国内FXと海外FXの比較表を見てみましょう。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 400~1000倍が基本 |
スプレッド | 狭い | 広い |
ゼロカットシステム | × | 〇 |
ボーナス・キャンペーン | あまり豪華ではない | 非常に豪華+無料でも始められる |
ロスカット水準 | 50~100%が基本 | 20%が基本 |
取引ツール | 業者のオリジナルツールが多い | MT4/MT5/cTraderなど優秀なツールが使える |
取引方式 | DD方式が主流 | NDD方式が主流 |
上記をベースに海外FXのメリットを一覧にすると以下のような感じです。
- 取引スペックは全体的に海外FXの方が優秀
- ゼロカットシステムがあるため借金リスクがない
- キャンペーンやボーナスの内容が非常に豊富
- 口座開設ボーナスで無料で始められる業者も多い
- 優秀な取引ツールが使える
- 取引方式がNDD式が多く透明性が高い
- 自動売買の導入が比較的カンタン
各メリットの詳細をひとつずつ見ていきましょう。
① 取引スペックは全体的に海外FXの方が優秀
取引スペックは全体的に海外FXの方が良いと言えるでしょう。
特にレバレッジの高さ、取引できる商品の豊富さ、ロスカット水準の低さは海外FXを選ぶ大きなメリット。
レバレッジが非常に高い
国内FXは法律の規制上、レバレッジは最大でも25倍までとなっています。
一方、海外FXは日本の法律適用範囲外なのでレバレッジ制限がないメリットがあります。
そのため海外FX業者のレバレッジは400~1000倍が基本のスペックとなっていて、FBSなどの業者ではレバレッジ3000倍。
現役トレーダーA
もっとハイレバレッジな業者では、レバレッジ無制限(21億倍!)というスペックも実現しています。
流石に3000倍などは高すぎる印象がありますが、400~1000倍のレバレッジが基本なことは、海外FXの大きなメリットと言えます。
レバレッジが高いとギャンブルトレードができる他、ロスカットされにくくなるというメリットもあるので、この点もおさえおきましょう。
海外FX業者 | 最大レバレッジ |
---|---|
XM | 1000倍 |
FXGT | 1000倍 |
AXIORY | 1000倍 |
FBS | 3000倍 |
Exness | 無制限 |
関連:海外FXレバレッジ比較!全80社からおすすめ口座を11個厳選
取り扱い銘柄・通貨ペアが豊富
続いては通貨ペアや取引できる商品の多さについて。
国内FXと海外FXを比較すると、FX通貨ペアをはじめ取引商品全般の種類は海外FXの方が多いメリットがあります。
海外FX業者 | 通貨ペア・取り扱い銘柄 |
---|---|
XM | 1446種類 |
FXGT | 186種類 |
AXIORY | 400種類以上 |
国内FXはいわゆるメジャー通貨を中心に扱いますが、さらに海外FXではレアな通貨ペアも扱っているので、通貨ペアが多い方が魅力という方にはメリットになります。
また、他にもCFD・株価指数・仮想通貨なども海外FXでは50倍以上のレバレッジをかけて取引できるため、こちらも大きなメリットのひとつ。
ロスカット水準が低いためロスカットされにくい
ロスカット水準も基本的には海外FXの方がスペックがよく、国内FXは50~100%が基本、海外FXでは20%が基本スペックになっています。
海外FX業者の中にはExnessのようにロスカット水準0%で、独特な手法ができる業者も存在するのも特徴的です。
手法に限らず、ロスカット水準は低ければ低いほどロスカットされにくくなるので、海外FXの方がスペックがよいといえます。
以上、取引スペックに関する海外FXのメリットでした。続いては他のメリットもみていきましょう。
② ゼロカットシステムがあるため借金リスクがない
海外FXにはゼロカットシステムというものがあり、追証(追加証拠金)が発生しない仕組みになっているので、借金や負債のリスクがないメリットがあります。
これは海外FXを選択する理由にもなり得る、メリットの1つですね。
現役トレーダー
国内FXでは強制ロスカットになった際、証拠金が足りない場合には追加で証拠金を入金しないといけないため、実質的な借金が発生するケースがあり得ます。
海外FXにはゼロカットシステム(業者が追証分を負担してくれる仕組み)があるため、借金が発生するリスクはゼロです。
このゼロカットシステムがあるが故に、海外FXではハイレバレッジの取引もリスクを抑えて行えるため、人気・魅力を集めているといえます。
あまり堅実的な手法とは言えませんが「ハイレバレッジでギャンブルトレードしてみたい」、「借金・追証のリスクは背負いたくない」という方にも大きなメリットとなるでしょう。
③ キャンペーンやボーナスの内容が非常に豊富
国内FXよりもはるかに豪華なメリットとして、海外FXのボーナス・キャンペーンがあります。
- 口座開設するだけで証拠金がもらえる口座開設ボーナス(5,000~20,000円が基本)。
- 入金額に応じて追加の証拠金がもらえる入金ボーナス(50~100%が基本)。
上記2つが海外FXの主なボーナス・キャンペーンといえるでしょう。
口座開設ボーナスを使えば無料で取引を試したり、上手くやれば利益の出金も可能です。
また入金ボーナスについて、例えば100%の入金ボーナスなら、10万円入金すれば+10万円証拠金がもらえて、計20万円になるというもの。
どちらも非常に魅力的で、海外FXの特徴的なメリットです。
ボーナス・キャンペーン | 内容 |
---|---|
入金ボーナス | 入金額に対してボーナスが付与される |
口座開設ボーナス | 入金不要でボーナスが付与される |
トレードボーナス | 一定の取引量や条件達成に応じてボーナスが付与される |
リベートプログラム | 取引高に応じてキャッシュバックが受けられる |
フレンドリファラルボーナス | 友人紹介や新規口座開設に応じてボーナスが得られる |
キャッシュバックボーナス | 一定期間内の取引結果に応じてキャッシュバックが受けられる |
ロイヤリティプログラム | 長期間にわたって取引を継続することで特典が得られる |
クリスマス/年末年始ボーナス | 特定の期間やイベントに応じて特別なボーナスが提供される |
バースデーボーナス | 顧客の誕生日に特別なボーナスが贈られる |
トレードコンテスト | 取引成績やランキングに応じて報酬が与えられる |
④ 口座開設ボーナスで無料で始められる業者も多い
先ほどのボーナス・キャンペーンの内容と重複しますが、口座開設ボーナスを使って無料で始められるというのも海外FXのメリット。
口座開設ボーナスは、口座を開設して本人確認を済ませると無料でもらえる証拠金で、これだけ取引をすることも可能です。
また、もらえる金額も1万円近くと、十分FX取引を楽しめる金額なので、興味のある方はぜひ試してみるとよいでしょう。
当サイトには海外FXの口座開設ボーナス情報をまとめたページもあるので、ぜひご参考ください。
関連:海外FXの口座開設ボーナス(未入金・ウェルカムキャンペーン)|おすすめ業者を徹底比較【最新版】
⑤ 優秀な取引ツールが使える
国内FXでは業者毎にオリジナルの取引ツールを提供しているところが多いですが、海外FXでは基本的に人気の取引ツールが使えます。
世界的に人気を博しているMT4とその最新版のMT5。スキャルピングに特化したcTraderなどが使えるので、高性能な取引ツールが使いたい人にとって大きなメリットです。
⑥ 取引方式がNDD式が多く透明性が高い
国内FXはDD方式(Dealing Desk)が主流、海外FXではNDD方式(Non-Dealing Desk)が主流の取引方式です。
それぞれの特徴・メリットをまとめると以下の通り。
方式 | DD方式 | NDD方式 |
---|---|---|
主流 | 国内FX | 海外FX |
スプレッド | 狭い | 広い |
レート操作の可能性 | 可能 | 不可能 |
注文の執行スピード | 一定の時間がかかる場合がある | 高速な注文執行が可能 |
約定力 | 普通 | 高い |
取引対象の市場 | 内部取引 | 外部取引 |
利益の発生源 | 顧客の損失から利益を得る | 手数料やスプレッドから利益を得る |
スプレッド | 固定または可変 | 可変 |
運営形態 | 自己取引 | 仲介取引 |
簡単にまとめると、DD方式はスプレッドが狭いが取引の透明性が低く、いわゆるノミ行為が発生しやすいと言われています。
一方NDD方式はスプレッドは広いものの約定力は高く、取引の透明性が高いと言われています。
DD・NDDともにメリット・デメリットがありますが、約定力と透明性の高さを重視したい方は海外FXの方がよいかもしれません。
⑦ 自動売買の導入が比較的カンタン
海外FXでは自動売買が活発なため、その導入環境も整っていることもメリットです。
自動売買のツールやシステムを無料で提供している業者もおり、自動売買を常にONにするために必要なVPS(仮想サーバ)を提供している業者も多いです。
自動売買に興味があったり、自動売買を中心にFX取引をしたい人にとっては、海外FXの環境が適していると言えます。
以上、海外FXのメリットでした。
海外FXには国内FXにはない良さ・メリットがたくさんあるので、興味のある方はぜひ試してみてください。
続いて海外FXのデメリット・注意点も見ていきましょう。
海外FXのデメリット・注意点総解説
海外FXのデメリットは、まとめると以下の通りです。
- 明確なデメリットはスプレッドが広いこと
- 税金面で不利になるケースが少しある
- リスク・トラブルが国内FXより多いデメリットも
①明確なデメリットはスプレッドが広いこと
海外FXの大きなデメリットとして、スプレッドが広いことが挙げられます。
これは前述したNDD方式を採用していることも関係しますが、取引コストや利益に直結するスプレッドが広いのは大きなデメリットです。
国内FX業者「GMOクリック証券」と海外FX「XM」で主要通貨ペアを比較すると、以下のように国内FXの方がスプレッドが狭いのがわかります。
通貨ペア | GMO クリック証券 | XM |
---|---|---|
EUR/USD | 0.4pips | 1.6pips |
USD/JPY | 0.2pips | 1.5pips |
GBP/USD | 1.0pips | 1.9pips |
USD/CHF | 1.6pips | 1.9pips |
スプレッドがどうしても気になる方は国内FXを選ぶか、海外FXでもスプレッドが狭い口座(ECN口座など)を活用するとよいでしょう。
海外FX業者のスプレッドを実際に計測して徹底比較。計測データを元に作成した「スプレッドが狭い海外FX業者ランキング」を紹介します。
②税金面で不利になるケースが少しある
税金に関しては必ずデメリットになるとは限りませんが、利益(収入)が多い場合には海外FXが損、利益(収入)が少ない場合には海外FXが得、となるケースが多いです。
少し詳しく税制を見てみましょう。
利益が高額な場合には海外FXが不利なケースが多い
まず前提ですが、海外FXと国内FXでは税金の扱いが違います。
表で違いを確認してみましょう。
海外FX | 国内FX | |
---|---|---|
所得区分 | 雑所得 | 雑所得 |
課税方法 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | 15〜45%(累進課税) | 20.315%(一律) |
雑所得以外の所得との相殺 | 不可能 | 可能 |
損失の繰り越し | 不可能 | 3年まで可能 |
一番重要な点は税率とその仕組みの違いで、国内FXの場合は一律で20.315%。海外FXは他の収入と合わせた15~45%の累進課税となっています。
利益が数十万円の場合、あまり気にする必要はないかもしれませんが、100万円、1000万円と利益を出すトレーダーの場合には、国内FXにかかる税金の方が有利なケースが増えるでしょう。
累進課税の詳細 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 ~ 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 ~ 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 ~ 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 ~ 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 ~ 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 ~ 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
損失の繰越控除ができない
税制の違い以外にも、海外FXは基本的に損失の繰越控除ができないというデメリットもあります。
あまり気にしない人であればよいですが、損失繰越を活用したいと強く希望する場合には国内FXを選ぶのがおすすめ
③リスク・トラブルが国内FXより多いデメリットも
最後に、海外FXのデメリットとしては、やはりリスクの高さ・トラブルの多さが挙げられます。
大前提として、海外FXは違法ではなく、運営会社が海外にあるというだけです。
ただ日本よりも規制が緩い部分は否めないので、最終的には自己判断が必要になります。
海外FXは日本金融庁の認可を受けていない
海外FXは外国の金融ルールに則って運営されています。
逆に言えば当然、日本金融庁の認可を受けていないため、その点では規制が緩かったり、ルールが違うなどのリスクは少なからず存在します。
ただ、日本金融庁の管轄外であるからこそ、25倍以上のレバレッジやゼロカットシステムというメリットも得られるので、こちらは一短一長ですね。
資金管理面では信託保全のない業者も多い
信託保全制度は、顧客の資産を業者の資産とは別に保全することで、万が一業者が破綻した場合でも顧客の資産が守られるようにする制度です。
この信託保全制度がない海外FX業者もあるため、資金リスクを強くケアしたい方にとって選択肢が少ないのはデメリットになりますね。
海外FX業者の中でも、AXIORYといった業者は信託保全制度を採用しているので、気になる方はこれらの業者を使うのがおすすめです。
現役トレーダー
AXIORYは信託保全を採用している貴重な海外FX業者です。
信託保全だけでなく、高約定力・低スプレッドというハイスペックさから、初心者~上級者まで幅広くおすすめできます。
出金拒否・遅延のリスクがないとはいえない
出金拒否や遅延のリスクも海外FXのデメリットとして挙げられます。
実際問題、ユーザーに非がない場合に出金拒否されるケースはほとんどないので、その点は安心してください。
ただ、出金遅延の例はそれなりにあり、FXGT・GEMFOREX・IS6comといった業者ではかつて大規模な出金遅延がありました。
上記、いずれも信託保全制度を採用していないということもあったので、やはりリスクをケアしたい場合には信託保全制度がある海外FX業者がおすすめです。
以上、海外FXのデメリットでした。
- スプレッドが広い
- 国内FXよりもリスクは少し高め(業者選定が大事)
海外FXはデメリットよりもメリットの方が多いので、業者選びに注意すればある程度安心して利用出来ますね。
国内FXのメリット・デメリットもみてみよう
海外FXのメリット・デメリットがわかったところで、国内FXのメリット・デメリットも改めて簡単にまとめておきます。
国内FXと海外FXのメリット・デメリットを比較して、どちらを使うか決めたい方はぜひご参考ください。
国内FXと海外FXの主な違いまとめ
再度、国内FXと海外FXの違いを表で確認しましょう。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 400~1000倍が基本 |
スプレッド | 狭い | 広い |
ゼロカットシステム | × | 〇 |
ボーナス・キャンペーン | あまり豪華ではない | 非常に豪華+無料でも始められる |
ロスカット水準 | 50~100%が基本 | 20%が基本 |
取引ツール | 業者のオリジナルツールが多い | MT4 / MT5 / cTraderなど優秀なツールが使える |
取引方式 | DD方式が主流 | NDD方式が主流 |
上記をふまえて、国内FXのメリット・デメリットを見ていきます。
国内FXのメリット
海外FXと比較して、国内FXのメリットは以下の3点です。
- スプレッドがかなり狭い
- 資金管理や出金面でのリスクが低め
- 日本の業者なのでサポートが安心
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
スプレッドがかなり狭い
国内FXはかなりスプレッドが狭いメリットがあり、「狭いスプレッドで取引したい」という方は国内FXの方が向いていると言えます。
海外FXにもスプレッドの狭い口座(ECN口座など)がありますが、それでも国内FXほど狭いスプレッドの実現はなかなか難しいです。
「とにかくスプレッドが狭い業者がいい!」という方は、国内FXの方がおすすめ。
通貨ペア | GMO クリック証券 | XM |
---|---|---|
EUR/USD | 0.4pips | 1.6pips |
USD/JPY | 0.2pips | 1.5pips |
GBP/USD | 1.0pips | 1.9pips |
USD/CHF | 1.6pips | 1.9pips |
資金管理や出金面でのリスクが低め
当たり前の話ですが、国内FXは日本金融庁の認可を得て運営されているため、国内FX業者はすべて信託保全が義務付けられています。
なので、万一国内FX業者が破産・倒産するようなことがあっても、顧客の資金は必ず返ってくるので、その点は安心できるのがメリット。
資金周りは外国よりも、やはり日本の方が安心できるという方も多いと思いますので、「とにかく安全重視でリスクは取らない」という方は国内FXの方が無難かもしれません。
日本の業者なのでサポートが安心
最後はスペックではなく気持ちの問題もありますが、やはり日本の業者だから安心できるというのは大きなメリットです。
海外FXにも、日本人向けのサポートやヘルプが用意されていることが多いですが、「日本国内のFX業者のサポートの方が馴染みがあって安心できる」という方も多いでしょう。
国内FXのデメリット
続いては国内FXのデメリットです。
海外FXと比較すると、国内FXはどうしても取引スペックでは劣ってしまうものが多くなってしまいます。
- レバレッジは高くても25倍まで
- ゼロカットシステムがない
- 豪華なボーナスやキャンペーンがない
- 使いたい取引ツールが使えないケースが多い
- DD方式なので約定力が低く滑りやすい
デメリットをひとつずつ簡単に見ていきましょう。
レバレッジは高くても25倍まで
まずはレバレッジですが、国内FXは規制の関係上、最大でもレバレッジは25倍までに制限されるデメリットがあります。
FX通貨ペアの最大レバレッジは25倍ですが、CFDや株価指数などの商品は3~10倍程度に設定されていることも多いです。
特に仮想通貨ペア(仮想通貨のFX)は国内だとレバレッジは2倍までしかかけられないため、「FX通貨ペア以外の商品もある程度レバレッジをかけて取引したい」という方は海外FXの方が向いているでしょう。
ゼロカットシステムがない
こちらも国内FXは規制の関係上、ゼロカットシステムを導入(=追証の廃止)はできません。
追証があることで、国内FXでは損失が大きくなってしまうこともしばしば。
トレードスタイルによっては、ゼロカットシステムが無いのは大きなデメリットになってしまいます。
豪華なボーナスやキャンペーンが少ない
海外FXと比べると、国内FXはのキャンペーンは物足りないデメリットもあります。
国内FXでも下記のようなキャンペーンはありますが、あまり派手なキャンペーンは実施されません。
- 3,000円程度の現金プレゼント
- 食べ物がもらえるキャンペーン
- 少額のキャッシュバック
一方、海外FXのボーナス・キャンペーンは証拠金が増やせるメリットがあり、かつ金額も大きいためやはり魅力的。
極力自分の資金を使いたくないという方には、ボーナスが無いのは大きなデメリットになってしまいますね。
使いたい取引ツールが使えないケースが多い
国内FX業者では、取引ツールはオリジナルのものを使うことが多く、MT4やMT5が使えないことも多いです。
使いたい取引ツールがあったり、MT4・MT5などを使いたい場合には国内FXはデメリットが大きいと言えるでしょう。
DD方式なので約定力が低く滑りやすい
国内FXはDD方式を中心に採用されているため「約定力が低く滑りやすい」といわれているのはデメリットとして挙げられるでしょう。
一方、DD方式がゆえに狭いスプレッドを実現できているというのもあるので、この点は一短一長な部分が大きいです。
方式 | DD方式 | NDD方式 |
---|---|---|
主流 | 国内FX | 海外FX |
スプレッド | 狭い | 広い |
レート操作の可能性 | 可能 | 不可能 |
注文の執行スピード | 一定の時間がかかる場合がある | 高速な注文執行が可能 |
約定力 | 普通 | 高い |
取引対象の市場 | 内部取引 | 外部取引 |
利益の発生源 | 顧客の損失から利益を得る | 手数料やスプレッドから利益を得る |
スプレッド | 固定または可変 | 可変 |
運営形態 | 自己取引 | 仲介取引 |
以上、国内FXのメリット・デメリットでした。
改めて、国内FXと海外FXがどんな人に向いているか簡単にまとめると、以下のような形になるでしょう。
- 狭いスプレッドにこだわりたい
- 日本国内の業者で安心感と馴染みを重視したい
- 取引スペックが高い方がよい
- MT4 / MT5 / cTraderを使いたい
- 豪華なボーナス・キャンペーンに魅力を感じる
- ゼロカットシステムがある方が良い
- 口座開設ボーナスを使って無料でFXを始めたい
国内FX・海外FXのそれぞれにメリット・デメリットがあるので、皆さんのニーズや好みに合わせて業者を選んでみてください。
最後に、メリット・デメリットをふまえて、海外FX業者を選ぶポイントをみていきましょう。
海外FXのメリット・デメリットをふまえた業者選びのポイント
海外FXの業者選びですが、以下ふたつの視点で考えていきたいと思います。
- スペックなど取引環境
- 詐欺などの危険性が高い業者を避け、信頼性の高い業者を選ぶ
まずは自分の好みや目的に合った海外FX業者を選ぶのがおすすめ
まずはスペック・取引環境から。
こちらはシンプルに「自分の好みや目的に合った業者」を選ぶのがよいでしょう。
たとえば、一例として以下のような選び方が考えられます。
それぞれの業者にメリット・デメリットがあるので、目的に沿って海外FX業者を選んでみてください。
リスクはできるだけケアしよう
リスクに関する情報収集は難しいポイントですが、判断基準としては以下のようなものが挙げられます。
- 運営歴が長い方が安心
- 資金管理は信託保全を採用しているか
- 金融ライセンスを取得しているかどうか
- 今までに出金遅延などのトラブルがあったかどうか
ただやはり全ての業者の情報を集めるのは大変なので、まずは以下2点に絞って海外FX業者を選ぶのがおすすめです。
- 今まで大きなトラブルを起こしていないこと
- ある程度有名で運営歴が長いこと
海外FX業者は数が多いものの、取引スペックはあまり変わらない業者も多いです。
有名かつ運営歴が長い海外FX業者は基本的に安心で信頼できるので、有名どころから選ぶのがよいでしょう。
海外FXに関するよくある質問
最後に、海外FXのメリット・デメリットに関連したよくある質問をご紹介します。
日本在住者が海外口座を持つことは違法?
日本在住者が海外口座を持つことを規制する法律等はございません。
ただし、海外口座を提供しているFXブローカーには、違法ではないものの、日本の金融庁から警告が出ています。
海外FXではなぜ高いレバレッジが利用できるのですか?
海外の金融庁はレバレッジの制限が緩いため、国内より遥かに高いレバレッジを適用できます。
海外FXにデメリットや注意点はありますか?
はい、国内FX同様、海外FXにもデメリットや注意点があります。
国内FXと比べてスプレッドが広いことや、税金が多くなる可能性があること、資金管理方式や規制の違いでリスクが高いケースがあること、などがデメリットにあげられます。
法人口座化のデメリットは?
法人設立でコストがかかること、赤字でも税金が発生すること、顧問料がかかることなどが挙げられます。
ハイレバレッジをかけるデメリットは?
ハイレバレッジのデメリットとして、ロスカットが執行された場合の損失額が大きくなることが挙げられます。
また、高い倍率のレバレッジほど証拠金の制限が厳しいのもデメリットです。
海外FXのメリット・デメリットまとめ
以上、海外FXのメリット・デメリットを国内FXと比較して総解説しました。
国内FX・海外FXのそれぞれに良さがあるので、皆さんのニーズや好み・目的に合わせてFX業者を選んでみてください。
また、海外FXのメリットに魅力を感じた方は、日本国内でも有名な下記の海外FX業者から利用してみるのがおすすめです。
海外FXを総合的に見てみると、多くのメリットを享受できる一方で、デメリットにも注意が必要です。リスクについても注意し、適切なケアを行いましょう。