海外FXのロスカット水準を比較!計算方法や損しないための工夫も解説

国内FX、海外FXのいずれのFX業者でも必ず定められている強制ロスカット制度。

強制ロスカットとは、証拠金維持率が特定の割合(ロスカット水準)に達したら強制的に決済される制度です。

ロスカット水準は海外FX業者ごとに異なり、損失やトレードスタイルにも大きな影響を与えます。

耳寄りな話ですが、海外FXでは国内FXよりも強制ロスカットが起こりにくいのが事実です。

そこで本記事では、海外FXのロスカットの仕組みや計算方法、海外FX業者ごとのロスカット水準を徹底解説します。

ロスカットされにくいおすすめの海外FX業者や、ロスカットで損しないための工夫も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

なお、ロスカットされにくいおすすめの海外FX業者は下記の3社です!

ロスカットされにくいおすすめの海外FX業者
  • XMTrading:世界190ヶ国以上に展開している日本人人気No.1ブローカー
  • Exness:低スプレッド・無制限レバレッジが特徴のFX業者。必要証拠金が圧倒的に低い状態で取引できる。

ちなみに、以下の記事ではおすすめ海外FX業者を多数掲載しています。

業者選びに悩んでいるFX初心者の方は、ぜひこちらもご覧ください。

目次

海外FXのロスカットとは?仕組みを徹底解説

海外FXの強制ロスカットとは、含み損を含めた口座残高が一定水準に達した際に、保有しているポジションが強制的に決済される仕組みのことです。

強制ロスカットが執行される水準のことを「ロスカット水準」と呼びます。

強制ロスカットが執行されると、損失が確定し口座残高が大きく減ってしまうため、強制ロスカットは避けなければなりません。

そんな強制ロスカットですが、海外FX業者では国内FX業者と比較して強制ロスカットが起こりにくいと言われています。

なぜなら、海外FX業者には国内FX業者には存在しない以下のような違いがあるからです。

海外FX業者でロスカットが起こりにくい理由
  • ロスカット水準が低め
  • 最大レバレッジが高い

海外FXでロスカットが起こりにくい理由を理解するためには、先に強制ロスカットの計算方法を理解する必要があります。

そこで続いては、海外FXのロスカットに関する計算方法を解説していきましょう。

海外FXの強制ロスカットに関する計算

海外FXの強制ロスカットについて理解するためには、以下の2つの計算方法を知る必要があります。

順番に解説していきます。

証拠金維持率の計算方法

海外FXの強制ロスカットは、「証拠金維持率」がFX業者ごとのロスカット水準を下回ったときに執行されます。

証拠金維持率とは

必要証拠金に対する有効証拠金の割合のこと。低くなるほど危険な状態となる。

必要証拠金とは

ポジションを保有するために最低限必要な証拠金のこと。

「取引金額 ÷ 最大レバレッジ」で算出できる。

有効証拠金とは

口座残高に、含み損益・ボーナス金額を加えて証拠金残高のこと。

「口座残高 + ボーナス + 含み損益」で算出できる。

証拠金維持率は、以下の式で計算できます。

証拠金維持率の計算方法
  • 証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

具体的に、以下の条件での証拠金維持率をシミュレーションしてみましょう。

計算条件
  • 口座残高(有効証拠金):20万円
  • 取引金額100万円
  • 最大レバレッジ25倍

条件から、必要証拠金は4万円(100万円÷25倍)として計算してみます。

証拠金維持率(%) = 20万円 ÷ 4万円 × 100 = 500(%)

上記の条件での証拠金維持率は500%であることが分かりましたね。

それでは次に、証拠金がいくらになったら強制ロスカットが執行されるのか確認していきましょう。

強制ロスカットされる金額の計算方法

海外FXの強制ロスカットは、証拠金維持率がロスカット水準を下回った時に執行されます。

具体的な数字を使って、強制ロスカットが起こる金額を計算してみましょう。

最大レバレッジ25倍、ロスカット水準50%の国内FX業者を例に計算してみます。
※1ドル=100円を100万円分購入した場合。

ロスカットされる金額の計算式
  • 必要証拠金
    =取引量/最大レバレッジ
    =100万円/25倍
    =4万円
  • ロスカットされる金額
    =必要証拠金 × ロスカット水準
    =4万円×50%=2万円

つまり、このFX業者で100万円分の投資をする場合、証拠金が2万円(含み損益がマイナス2万円)になるまで取引を続けることが可能です。

ロスカットされる金額を最大レバレッジごとに比較

ここまで、強制ロスカットの計算方法を見てきましたが、ロスカットされる金額はロスカット水準だけで決まるわけではありません。

ロスカットされる金額は、最大レバレッジ(必要証拠金)によっても変わります。

そこでここでは、最大レバレッジ、ロスカット水準別にロスカットされる金額を一覧表でまとめてみました。

取引条件
  • 取引金額:100万円
  • 最大レバレッジ:25倍(国内FX)~1000倍
  • ロスカット水準:100%~10%
スクロールできます
ロスカット水準25倍
(4万円)
100倍
(1万円)
500倍
(2000円)
1000倍
(1000円)
100%4万円1万円2000円1000円
50%2万円5000円1000円500円
20%8000円2000円400円200円
10%4000円1000円200円100円
ロスカットされる金額

最大レバレッジが高いほど、ロスカットされる金額(証拠金)が少ないことが分かりますね。

つまり、最大レバレッジが高い海外FX業者であるほどより大きな含み損に耐えられるということです。

ただし、最大レバレッジが高くても取引ロット数を増やせば当然ロスカットのリスクは高まります。

「最大レバレッジ」と「実効レバレッジ」は違うことには注意しましょう。

FX業者のロスカット水準を徹底比較【国内FXvs海外FX】

ロスカットの計算方法が分かったところで、次はFX業者ごとのロスカット水準を比較していきます。

海外FX業者・国内FX業者のロスカット水準をそれぞれ見ていきましょう。

海外FX業者のロスカット水準を比較

まずは、海外FX業者のロスカット水準を比較していきます。

海外FX業者ロスカット水準
Tradeview100%
MiltonMarkets50%
FxPro20%
XM20%
AXIORY20%
HFM(HotForex)20%
FBS20%
IS6FX20%
TitanFX20%
FXGT20%
Bigboss20%
TradersTrust20%
Exness0%
iFOREX0%
LAND-Prime0%
海外FX業者のロスカット水準比較

海外FX業者のロスカット水準は0%~100%と幅広く設定されています。

ただXMTradingやFXGTなどの人気の海外FX業者は、ロスカット水準20%と低めに設定されていることが多いようです。

国内FX業者のロスカット水準を比較

続いて、国内FX業者6社についてロスカット水準を比較していきます。

国内FX業者ロスカット水準
外為オンライン100%
外為どっとコム100%
DMM FX50%
SBI FXトレード50%
GMOクリック証券50%
楽天証券50%
国内FX業者のロスカット水準比較

国内FX業者は、海外FX業者と比較してロスカット水準は高め(50%~100%)に設定されています。

ロスカット水準の低いFX業者を利用したい場合は、国内業者よりも海外FX業者の中から選ぶと良いでしょう。

ただ、先程も説明したようにロスカットのされやすさはロスカット水準だけでは決まりません。

必要証拠金の計算に必要な、「最大レバレッジ」も影響します。

そこで続いては、ロスカット水準・最大レバレッジを加味した「ロスカット金額」で比較していきます。

ロスカット金額でFX業者を比較

ロスカット金額は、「必要証拠金×ロスカット水準」で計算できるため、

ロスカットされにくいブローカー
  • 最大レバレッジが高い
  • ロスカット水準が低い

という特徴を持つFX業者が、「ロスカットされにくいブローカー」だと言えますね。

今回は、100万円分の取引を行う場合のロスカットされる金額について見ていきましょう。

スクロールできます
海外FX業者ロスカット水準最大レバレッジロスカットされる金額
FxPro50%200倍2500円
Tradeview100%500倍2000円
AXIORY20%2000倍250円
MiltonMarkets50%1000倍500円
TitanFX20%1000倍400円
XM20%1000倍200円
HFM20%2000倍100円
IS6FX20%1000倍200円
FXGT20%5000倍40円
Bigboss20%2222倍180円
FBS20%3000倍90円
TradersTrust20%3000倍67円
LAND-Prime0%2000倍0円
iFOREX0%400倍0円
Exness0%無制限
(1000ドル未満)
0円
海外FX業者のロスカット比較
スクロールできます
国内FX業者ロスカット水準最大レバレッジロスカットされる金額
外為オンライン100%25倍40000円
DMM FX50%25倍20000円
SBI FXトレード50%25倍20000円
GMOクリック証券50%25倍20000円
楽天証券50%25倍2000円
国内FX業者のロスカット比較

表から分かるとおり、海外FXと国内FXを比較すると海外FX業者の方が圧倒的にロスカットされにくいことが分かりますね。

海外FX業者の中には、ExnessやLANDFX、iFOREXなど、口座残高が0円になるまで強制ロスカットされないブローカーも存在します。

口座残高のギリギリまでトレードしたいという方であれば、ExnessやiFOREXなどの海外FX業者がおすすめです。

ただし、ExnessやiFOREXはどちらかと言うとFX上級者向けの海外FX業者です。

FX取引や海外FXに慣れていない初心者の方であれば、利用者も多く日本人でも使いやすい「XMTrading」をおすすめします。

ロスカットで損しないための4つの工夫

海外FXのロスカットで損しないための工夫

 海外FXで損をしないためには、含み損が増えても強制ロスカットを回避し、ポジションを持ち続けなければなりません。

そこでこの章では、海外FXの強制ロスカットで損しないための4つの方法を解説していきます。

口座残高を必要証拠金の約5倍以上に保つ

海外FXでロスカットされないための工夫①口座残高を必要証拠金の約5倍以上に保つ

海外FXで強制ロスカットを避けるためには、口座残高を必要証拠金の5倍以上に保つことが重要です。

口座残高が必要証拠金の5倍にすれば、証拠金維持率は500%です。

500%以上の証拠金維持率であれば、想定外の価格変動で含み損が増えてしまっても、強制ロスカットを回避することができるでしょう。

取引ロット数や入金額を調整して、証拠金維持率が低くなりすぎないようにしましょう。

過度のハイレバレッジは控える

海外FXでロスカットされないための工夫②過度のハイレバレッジは控える

過度なハイレバレッジ取引をしてしまうと、わずかな値動きでも含み損が大きくなり、強制ロスカットのリスクが高まります。

たとえば、口座残高100万円でドル円(1ドル=100円)を1000万円分(=10Lot)購入した場合、ロスカットされる金額まですぐに到達してしまいます

ロスカットされやすい取引例
  • 実行レバレッジ
    = 取引量/口座残高
    =1000万円/100万円
    =10倍

この時、ドル円レートが1円動くと、

  • 損益
    =1円 × 10Lot
    =±10万円

海外FXは、高いレバレッジでのトレードが魅力ですが、自己資金に適した金額での取引を心がけましょう。

マージンコールをうまく利用する

海外FXでロスカットされないための工夫③マージンコールをうまく利用する

海外FXのマージンコールとは、含み損が膨らみロスカットされる金額が近くなってきた時に通知されるアラームのこと。

このアラームは、証拠金維持率(=口座残高/必要証拠金)がマージンコールの水準に到達すると発動します。

主な海外FX業者のマージンコール水準は以下のとおりです。

海外FX業者マージンコールロスカット水準
XM50%20%
AXIORY50%20%
MiltonMarkets100%50%
TitanFX90%20%
LAND-Prime30%0%
FxPro100%50%
Tradeviewなし100%
海外FX業者のマージンコール

マージンコールは、証拠金維持率がロスカット水準に近づいている証拠です。

そのまま損失が膨らみそうであれば、ポジションを決済してロスカットを回避することをおすすめします。

含み損が利益に反転する自信があるなら、追加入金してロスカットを避けるのも良いでしょう。

両建てで強制ロスカット回避する

海外FXでロスカットされないための工夫④両建てで強制ロスカット回避する

海外FXでは、ポジション保有中に「両建て」をすることで強制ロスカットが回避できることがあります。

両建てとは

同じ通貨ペアで買いポジションと売りポジションを同時に保有すること

たとえば、ドル円の買いポジションを1ロット保有しているとします。

ドル円の価格が下落して強制ロスカットが近づいた時に、売りポジションを1ロットエントリーします。

すると、買いポジションの含み損と売りポジションの含み益が相殺するため、それ以上含み損が増えることはありません。

この手法は、ロスカットを回避するための一時しのぎに過ぎませんが、うまく行けば大きな損失を避けることができるでしょう。

強制ロスカットが近づいてきたけどもう少し相場の動きを見たい、という場合はぜひ両建て手法を活用してみてください。

海外FXの強制ロスカットに関するよくある質問

最後に、海外FXの強制ロスカットに関するよくある質問に回答していきます。

質問事項
  • 海外FX業者の平均ロスカット水準の目安は?
  • 海外FX業者が追証なしの理由は?
  • XMTradingのロスカット水準は?
  • 強制ロスカットされた場合の税金は?
  • マージンコールとは何ですか?

順番に解説していきます。

海外FX業者の平均ロスカット水準の目安は?

海外FX業者の平均ロスカット水準の目安は、20%前後です。しかし20%はあくまで目安です。

ロスカット水準が低いほど良いわけではありません。例えば、ロスカット水準が0%の場合、仮にロスカットされた際は口座残高の大半が失われる可能性があります。

目安として20%ですが、自身のトレードスタイルにあった水準を決めて目安を参考にして業者を選んでみてください。

海外FX業者が追証なしの理由は?

海外FX業者が追証なしの理由は、ゼロカットシステムを採用しているためです。ゼロカットの採用によって、追証が発生せず、結果として借金を追うリスクなく安心してトレードが行えます。

ゼロカッ制度は海外FXの大きな特徴であり、人気の理由のひとつでもあります。

XMTradingのロスカット水準は?

XMTradingのロスカット水準は、20%です。他の海外FX業者と比較しても平均的な水準でしょう。

ロスカット水準で海外FX業者を選ぶ場合は、20%をひとつの目安として考えてもよいかもしれません。

強制ロスカットされた場合の税金は?

強制ロスカットされた際の税金は、日本国内の場合だとFX取引は短期譲渡所得として扱われるため、その損失は所得控除の対象です。つまり、総所得から損失額を差し引いた金額が課税対象となり、その金額に対して税金が課せられます。

ただし、海外FX業者を利用している場合、税金の扱いが異なる場合があります。ご自身の国や地域の税金事情を確認し、税金面で不明点があれば税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

マージンコールとは何ですか?

マージンコールとは、レバレッジ取引において、口座残高が証拠金維持率の基準を下回った場合に発生する通知です。

例えば、少額でレバレッジ取引を行う場合、証拠金維持率が一定以上に維持されなければなりません。維持できなくなるとマージンコールが発生します。

マージン・コールが発生すると、口座残高が追加で入金されない限り、ポジションを強制決済されるので注意が必要です。

マージン・コールを避けるためには、証拠金の維持率を常に注意し、リスクマネジメントを適切に行うことが大切です。

海外FXのロスカットまとめ

ここまで、海外FXのロスカットについて、計算方法・ロスカット水準・強制ロスカットを回避する方法を解説してきました。

強制ロスカットは、顧客の資産を守るための制度である一方、その発動によって損失を確定してしまう制度でもあります。ロスカットで損しないためには、口座残高に余裕を持たせてロスカットされにくいFX業者を選ぶのが良いですね。

特に海外FX業者は、国内FX業者よりロスカット水準が低く最大レバレッジが高い傾向にあるのでおすすめです!ロスカット回避はトレードにおけるリスクコントロールのひとつです。疎かにせずしっかりと行っていきましょう。

なお、ロスカットされにくい海外FX業者なら、下記の3社がおすすめです!口座開設だけで豪華ボーナスが受け取れるほか、ゼロカットを導入しているため追証なしにトレードが行えます。

この機会に、ボーナスを利用してロスカットされにくい海外FXを試してみてはいかがでしょうか。

ロスカットされにくいおすすめの海外FX業者
  • XMTrading:世界190ヶ国以上に展開している日本人人気No.1ブローカー
  • Exness:低スプレッド・無制限レバレッジが特徴のFX業者。必要証拠金が圧倒的に低い状態で取引できる。

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