海外FXの税金はボーナスにもかかる?損失補填やキャッシュバックは確定申告対象?

海外FXのボーナスにかかる税金

海外のFX業者が提供するボーナスは、現金ではなくトレードのみに使うことができるクレジットであるため確定申告の対象外となるケースがほとんどです。

ただし、一部の現金化できるボーナスや、現金として付与されるボーナスは確定申告の対象になるため注意が必要です。

そのため、税金を気にせず海外FXのボーナスを利用したい方はボーナス自体に税金がかからない「クッションありのボーナス」を利用するようにしましょう。

ボーナスにクッションありのおすすめ海外FX会社
  • FXGT:口座開設20,000円・最大120万円の入金ボーナス
  • XM:口座開設13,000円・総額10,500ドルの入金ボーナス

なお、ボーナスを利用してトレードした際に得た利益も税金がかかるため、必ず申告を行うようにしましょう。

この記事では、海外FX業者が提供するボーナスの税金の仕組みについて詳しく解説していきます。

税金の対象になるボーナスのケース別解説、節税対策もあわせて紹介していますので最後までご覧ください。

「海外FXの基本」や「おすすめの海外FX業者」を知りたい方は、こちらをご覧ください。

目次

海外FXのボーナスで税金がかかるケースは?

海外のFX業者が提供するボーナスにかかる税金は、「クッションあり」と「クッションなし」の2種類で大きく変わります。

「クッションあり」と「クッションなし」
  • クッションありボーナス
    ボーナスは有効証拠金に換算される。
    ボーナスだけで取引可能。
  • クッションなしボーナス
    ボーナスは有効証拠金に換算されない。
    ボーナスだけで取引不可。

それぞれ税金の扱いについて詳しく見ていきましょう。

クッションありの場合は税金がかからない

クッションありのボーナスは税金・課税の対象とはなりません。

クッションありのボーナスは証拠金としてのみ利用可能で出金ができないため、課税対象の利益や所得とはみなされないためです。

また、クッションありの場合はボーナス単体で取引することができるため、入金不要で取引を始めたいという方にはクッションありがおすすめです。

ただし、ボーナスを利用してトレードで得た利益については課税対象になるため注意しましょう。

クッションありのおすすめボーナス
  • FXGT:口座開設20,000円・最大120万円の入金ボーナス
  • XM:口座開設13,000円・総額10,500ドルの入金ボーナス

クッションなし・現金化できる場合は税金がかかるケースも

クッションなしのボーナスは、税金・課税対象となるため確定申告が必要となる場合があります。

クッションなしのボーナスは現金化できるものもあり、現金化した場合のみ確定申告の申告対象となります。

現金化できるボーナスの具体例

TTCM(Traders Trust)が開催している入金ボーナスキャンペーンでは、指定されたロット数の取引をすることでボーナスを現金として出金可能です。

この入金ボーナスを受け取るだけなら課税対象にはなりませんが、条件を満たしてこのボーナスを出金した場合は出金額が課税対象となります。

税金がかかるケースがあることに加え、クッションなしの場合はボーナス単体で取引できないため、海外業者のボーナスを利用する際はクッション付きのボーナスを選ぶ方がおすすめです。

未確定の損失・利益は確定申告の対象外

海外FXではポジション決済前の利益や損失(含み益・含み損)は税金がかからず確定申告の対象外となります。

税金や確定申告はあくまで利益確定・損失確定の実績が対象となるため、決済済みの取引内容をもとに申告を行いましょう。

税金がかかる海外FXのボーナス

ここからは税金がかかる海外FXのボーナスの具体例をみていきましょう。

海外業者で税金がかかるボーナスは、主に次のとおりです。

税金対象となるボーナス
  • 現金が還元されるキャッシュバック
  • 金利が受け取れるキャンペーン
  • 出金できるタイプのボーナスキャンペーン

現金が還元されるキャッシュバック

現金が還元されるキャッシュバックは税金・課税対象となります。

例として、海外業者「TTCM(Traders Trust)」では、現金が還元されるキャッシュバックキャンペーンを開催しています。

先述の通り現金化できるボーナスは税金・課税対象となりますので確定申告が必要です。

iFOREXなどの金利が受け取れるキャンペーン

海外業者「iFOREX(アイフォレックス)」では、証拠金に利息がつくボーナスキャンペーンを開催していました。(2023年3月で終了)

iFOREXの場合、付与された利息は現金として出金することができるため、確定申告の対象となります。

利息ボーナスキャンペーンを行っている業者は少ないですが、申告が必要となる旨は覚えておきましょう。

出金できるタイプの入金ボーナス

多くの業者で提供されている「入金ボーナス」は、基本的にトレード用のクレジットとして付与されるため税金・課税の対象にはなりません。

しかし、ごく一部ですが一定の条件を満たすことでこの入金ボーナス自体を出金可能としている海外FX業者も存在します。

このようなタイプの入金ボーナスはクレジットとして保有しているだけなら税金・課税対象にはなりませんが、条件を満たして現金として出金した時点で申告の対象となるため注意が必要です。

出金可能な入金ボーナスキャンペーンを開催している主な海外FX業者はこちらです。

出金可能なボーナスキャンペーン業者
  • TTCM(Traders Trust)
  • AXIORY
  • FBS

上記の海外FX業者の利用を検討している方は、ボーナスにかかる税金対策についても考えておきましょう。

では、次に税金が発生しない海外FX業者のボーナスについて見ていきます。

税金が発生しない海外FXのボーナス

税金・課税対象にならない海外FXのボーナスは次の4種類です。

税金・課税対象外ボーナス
  • 口座開設ボーナス
  • 入金ボーナス
  • クレジットで付与されるタイプのキャッシュバック
  • XMロイヤリティプログラム

口座開設ボーナス全般

多くの海外業者が開催している口座開設ボーナスは税金の対象になりません

口座開設ボーナスもクレジットとして付与されますが、入金ボーナスと違って口座開設ボーナスを出金可能としている海外FX業者はほとんどありません。

口座開設ボーナスは入金不要ですぐにトレードをはじめてもらうために提供されているため、基本的にボーナス自体の出金はできないのが一般的です。

しかし、一部の海外FX業者では条件を満たせば出金可能としているところもあります。

出金できる入金ボーナスと同様、現金の利益として出金した時点で税金・課税の対象となりますのでご注意ください。

一般的な入金ボーナス

多くの業者で提供されている入金ボーナスは、ほとんどの場合トレードにしか使えないクレジットタイプのボーナスです。

ボーナスのみを出金することはできないため税金の対象になりません

また出金できるタイプの入金ボーナスでも各海外FX業者の定める条件を満たして出金をしない限り、税金・課税の対象にはなりません。

FX取引にのみ使用する場合は、税金面の対策を気にせず取引できます。

クレジットで付与されるタイプのキャッシュバック

クレジットで付与されるキャッシュバックとは「証拠金として使用できるが現金として出金することができないボーナス」のことです。

例えば海外FX業者BigBossでは、1Lotの取引につき4ドルがクレジットとしてキャッシュバックされるキャンペーンがあります。

仮に20Lotの取引をすると、80ドルがクレジットとして付与され証拠金に加算される仕組みです。

ただしこの80ドルは出金することができず、あくまで取引のみに使える証拠金(クレジット)としてのみ用いることができます。

繰り返しになりますが、出金ができず取引でのみ利用できる場合は確定申告の申告対象とはなりません

ロイヤルティプログラム

XMロイヤルティプログラム

引用元:XMロイヤルティプログラム

 
ロイヤルティプログラムは大手の海外業者「XM」で実施されているキャンペーンです。

取引の度にポイントが付与され、ポイントをトレード用のクレジットか現金へ交換することができるのが特徴です。

ポイントをクレジットに交換し、トレードのみに使用すれば確定申告の対象にはなりません。

しかし、ポイントを現金に換金して出金した場合は確定申告の対象となります。

XMのポイントをクレジットにするか現金にするかは、税金面のことも考えて判断すると良いでしょう。

海外FXボーナスの税金に関するよくある質問

最後に、海外FXボーナスの税金や確定申告に関するよくある質問にお答えしていきます。

海外FXの入金ボーナスは損失に計上できる?

海外FXでは入金ボーナスを利用してトレードをした際の損失は、損失として計上することができます。

入金100%ボーナスを開催している海外FX業者で取引をした場合の例を見てみましょう。

入金100%ボーナスの場合
  • 入金:50万円
  • ボーナス:50万円
  • 損失:100万円

このとき、損失分の100万円については「損失」として計上が可能ということです。

海外FX取引の税金の計算方法は?

海外FXでFX取引やボーナス、キャッシュバックなどで利益を得た場合、税金の区分は「雑所得」に分類されます。

雑所得は、給与所得や譲渡所得、不動産所得などと海外FXによる利益を合算してから税額を計算します。

例えば、会社員としての給与に加え海外FXで年間10万円の利益を得ていた場合、「給与所得+10万円」に税率をかけて所得税額を求めます。

海外FXは確定申告が必要?

海外FXでトレードをする場合、下記2つのどちらかの条件を満たした場合は確定申告が必要になります。

確定申告の対象(どちらかを満たした場合)
  • 給与所得のある人は「年間20万円以上の利益が出たら」必要
  • それ以外(自営業など)の人は「年間38万円以上の利益が出たら」必要

キャッシュバックなど現金化できるボーナスは税金・課税の対象なので、上記の年間利益の中に含まれます。

現金化できるボーナスと取引による利益がそれぞれの金額を超えた場合に、海外FXでは確定申告が必要となります。

税金が発生・確定するタイミングはいつ?

海外FXで税金が発生するタイミングは、「トレードで損失・利益が確定した瞬間」です。

含み益・含み損は、確定利益ではないため税金の計算には含めません。

ポジションを閉じたときに税金がかかると覚えておけば安心ですね。

また、海外FXのボーナスで税金が発生するのは「現金として受け取れるボーナスを受け取ったタイミング、もしくは出金できる状態になった瞬間」です。

条件付きで出金できるボーナスに、税金がかかるタイミングは?

条件付きで出金できるボーナスは、口座のクレジットから、残高に移ったタイミングで課税の対象となります。

海外FXの節税対策は?

海外FXは利益が330万円を超えると国内FXよりも税率が高くなってしまいます。

また、海外FXでは「損失繰越」を使うこともできません。

海外FX業者独自のポイントを溜めて、現金に交換した場合は課税対象になりますか?

海外FX業者のポイント等で受け取れる現金は、全て課税対象となります。

ただし、ポイントで商品を受け取っても課税対象にはなりませんので、課税対象を減らしたい場合は賞品に交換した方が良いでしょう。

まとめ

今回は海外のFX業者が提供するボーナスで税金が発生するタイミングや条件を紹介・解説しました。

出金できるタイプのボーナスを出金した場合と、現金として付与されるボーナスを受け取った場合のみ税金がかかると覚えておけば良いでしょう。

確定申告する必要があるのかをしっかりと確認しつつ、税金まわりの対策を考えておくことをおすすめします。

この記事を書いた人

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