Exness(エクスネス)は2022年3月、全銘柄でストップレベルをゼロに変更しました。
ストップレベルとは、指値・逆指値注文において現在価格から最低限離さなければならない値幅のことです。
上記の変更によりExnessではより自由度の高い取引が可能となりました!
- ストップレベルがゼロに変更された背景
- ストップレベルゼロのメリット
- 制限や注意点
結論、Exnessのストップレベルがゼロに変更されたことはメリットにしかなりません。
メリットが多い環境を活かしたおすすめ手法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
当記事ではExnessのストップレベルのみに言及していますので、Exnessに関するより詳しい情報を知りたい方は最新の口コミをまとめた以下の記事も是非ご覧ください。
Exnessのストップレベルがゼロに変更された背景
まず、Exness(エクスネス)のストップレベルがゼロに変更された背景を見ておきましょう!
ストップレベルの意味・トレードへ与える影響も含めて解説します。
- ストップレベルとは?
- ストップレベルが広いとトレードが制限される
- Exnessユーザーの要望によりストップレベルゼロへ改善された
- 海外FX業者のストップレベル比較表
ストップレベルとは?
FXのストップレベルとは、指値・逆指値注文において現在価格から最低限離さなければならない値幅のことです。
例えば「ストップレベル5」の場合だと、エントリーした価格から5pips以上離れた位置でしか指値・逆指値注文(利益確定・損切りの予約注文)をできません。
ストップレベルが広いと決済の予約注文が制約されると言ってよいでしょう。
ただし、ストップレベルは「指値・逆指値注文(利益確定・損切りの予約注文)」での話です。
その場でクリックして即決済する「成行注文」ではストップレベルの影響を受けません。
ストップレベルが広いとトレードが制限される
FXではストップレベルが広いとトレードが制限されて不利です。
- 自由に決済予約をできなくなる
- エントリーから離れた価格でしか決済の逆指値注文(損切り設定)ができず損失が大きくなる
- 狭い値幅を狙うスキャルピングに支障が出る
- 狭い値幅を狙うスキャルピング系EAが正常に稼働しない
FXでは注文と同時に指値・逆指値注文を入れる方が多いと思います。
その際、エントリー価格から離れた価格でしか損切り設定ができないと損失を小さくできないという不利も生じるのです。
Exnessユーザーの要望によりストップレベルゼロへ改善された
以前、Exnessのストップレベルは広かったためユーザーからも「ストップレベルを狭くしてほしい」という要望があがっていました。
また、海外FX業者の代表格・XMが2021年8月ストップレベルゼロへ変更。
多くの海外FX業者もストップレベルをゼロにする流れとなっていきました。
上記のような背景があり、2022年3月にExnessでもストップレベルをゼロに変更する改善がなされたのです。
Exnessは無制限レバレッジ・海外FX最狭レベルのスプレッドなど、高スペックな取引環境が人気の海外FX業者。
上記に加えて、ストップレベルがゼロに変更されたことでExnessの取引環境は改善、人気も上昇しました。
海外FX業者のストップレベル比較表
参考情報として、他の海外FX業者のストップレベルについて簡単に解説します。
下表は、Exness(エクスネス)と他の海外FX業者における、ストップレベルの比較表です(主要7通貨ペアで比較)。
ストップレベル(pips) | Exness | XM | FXGT |
---|---|---|---|
USD/JPY | 0 | 0 | 1.6 |
EUR/JPY | 0 | 0 | 4.0 |
GBP/JPY | 0 | 0 | 6.1 |
AUD/JPY | 0 | 0 | 5.6 |
EUR/USD | 0 | 0 | 2.6 |
GBP/USD | 0 | 0 | 4.2 |
EUR/GBP | 0 | 0 | 3.4 |
XMは2021年8月にストップゼロに変更されました。常に取引環境の改善を図っているところはさすがXMといった感じ。
詳しくは後述しますが、XMのストップレベルは制限なく完全に自由な取引が可能ですよ!
一方、FXGTといった主要海外FX業者ではストップレベルが広くなっています。
ただし上記はあくまで「ストップレベル」だけを比較した場合の話です。
FXGTには豪華なボーナスや仮想通貨などメリットも多くあるので、目的に応じて海外FX業者を使い分けるのもよいでしょう!
Exnessストップレベルゼロのメリット
続いて、Exness(エクスネス)のストップレベルがゼロであることのメリットを解説します。
おもなメリットは以下の4つです。
- スキャルピングしやすい
- 指値・逆指値注文を近くに設定できる
- Exnessのゼロ口座と相性がよい
- EAによる自動売買をしやすい
Exnessはスキャルピングしやすい
1つ目のメリットはスキャルピングをしやすい点です。
FXではスキャルピングで取引する際も、指値・逆指値注文を設定する方が多いと思います。
特に決済の逆指値注文(損切り設定)は相場の急変に備えてエントリー時点で設定することが一般的。
その際、ストップレベルが広いと「現在価格から何pips離さなければ決済逆指値ができない」という制約が生じ、小さな値幅を狙うスキャルピングに支障が出ます。
一方、ストップレベルがゼロなら決済価格を任意に設定できるため自由度の高いスキャルピングが可能です。
Exness(エクスネス)でスキャルピングをしたい方にとって、ストップレベルがゼロに変更されたことは大きなメリットとなるでしょう!
もちろん、Exnessではスキャルピングトレードが禁止されていないので安心してスキャルピングできますよ。
指値・逆指値注文を近くに設定できる
2つ目のメリットは指値・逆指値注文を近くに設定できる点です。
指値・逆指値注文を近くに設定できることで下記のようなメリットを得られます。
- 損切りを近くに設定できるので損失を最小限に抑えられる
- わずかな値幅の利益確定も可能になる
- 小さな値幅で決済できるため取引回数を増やせる
0.1pipsなどわずかな値幅での利益確定を繰り返したいスキャルパーにとって、ストップレベルゼロはかなりのメリットになるはずです。
また、ストップレベルゼロなら好きな価格で損切りの注文予約をできます。損失を最小限に抑えられるため資金を守りやすくなるでしょう!
Exnessのゼロ口座と相性がよい
3つ目もメリットはExness(エクスネス)のゼロ口座と相性がよい点です。
詳しくは後述しますが、Exnessのストップレベルゼロには「スプレッド内での決済逆指値注文(損切り設定)ができない」という制限があります。
スプレッドが1pipsだと、1pips以上離れた価格でなければ損切り設定できないということ。
しかし、Exnessのゼロ口座を使えばスプレッドは0。上記の制限を受けずにトレードができます。
ゼロ口座とストップレベルゼロは非常に相性がよいと言えるでしょう。
EAによる自動売買をしやすい
4つ目のメリットはEAによる自動売買をしやすい点。
例えば、ストップレベルが「5」の場合、現在から5pips以内での決済予約ができないためEAロジックによっては支障が出ます。
特にスキャルピング系EAだとわずかな値幅での注文・決済を繰り返すロジックになっていることが多いため、誤作動につながるリスクも。
一方、ストップレベルゼロなら決済予約の価格も自由となるため、スキャルピングEAの誤作動は起こりにくくなります。
ただし、Exness(エクスネス)のストップレベルには制限がありスプレッド内での決済逆指値注文ができない仕組みです。
Exnessでスプレッドの影響なくEA自動売買したい方は、スプレッド0のゼロ口座を使うとよいでしょう。
Exnessストップレベルの制限
では、Exness(エクスネス)のストップレベルの制限について詳しく解説します!
特にスキャルピング系EAを利用したい方は、ストップレベルの制限による影響を受ける可能性があるため必ずお読みください。
- 成行決済に制限はない
- 新規の指値注文・逆指値注文は制限がある
- 決済の逆指値注文はスプレッド内ではできない
- 制限を考えるとゼロ口座がおすすめ
- 他の海外FX業者ならXMもおすすめ
成行決済に制限はない
Exnessのストップレベルは成行決済には特に制限はありません。
成行決済とは、決済ボタンを直接クリックしてリアルタイムで即決済する注文のことです。
指値・逆指値注文といった予約注文を設定しない方はストップレベルの制限は受けないのでご安心ください。
新規の指値注文・逆指値注文は制限がある
Exness(エクスネス)のストップレベルは新規の指値・逆指値注文(エントリーの予約注文)において制限がかかります。
Exness公式サイトで発表されている制限は下表の通り。
指値注文 | ストップレベル要件 |
---|---|
指値買い | 現在の買い価格を0.1pips下回ること |
指値売り | 現在の売り価格を0.1pips上回ること |
逆指値買い | 現在の買い価格を0.1pips上回ること |
逆指値売り | 現在の買い価格を0.1pips下回ること |
簡単に言えば、現在価格とまったく同じ価格では予約注文はできないということです。
現在と同じ価格で予約注文を出すことは少ないのでこの制限はそこまで気にすることはないでしょう。
決済の逆指値注文はスプレッド内ではできない
Exness(エクスネス)では決済注文(利益確定・損切りの予約注文)に関しても下記のような制限がかかります。
- 決済指値注文はスプレッド内で設定できる
- 決済逆指値はスプレッド内で設定できない
①は利益確定の値幅がどれだけ小さくてもOKということで特に制限はありません。
しかし問題となるのは②。損切り設定はスプレッド以上に離す必要があるという制限です。
例えばスプレッドが1pipsだと、1pips以上離れた価格でしか損切り予約をできないことになります。
上記の制限はスキャルピングやEAに影響を及ぼす可能性があるでしょう。
特に1pips未満の狭い値幅でスキャルピングするようなロジックのEAは正常に稼働しない可能性があるのでご注意ください。
制限を考えるとゼロ口座がおすすめ
上記の制限を考えると、Exness(エクスネス)でスキャルピング系EAを使いたい方はゼロ口座がおすすめです。
下表は主要通貨ペアにおけるExnessゼロ口座のスプレッドと取引手数料の一覧です。「スプレッド+取引手数料」を実質スプレッドとして記載しています。
スプレッド (pips) | 手数料 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
USD/JPY | 0.0 | 0.7 | 0.7 |
EUR/JPY | 0.0 | 1.0 | 1.0 |
GBP/JPY | 0.0 | 1.5 | 1.5 |
AUD/JPY | 0.2 | 0.9 | 1.1 |
EUR/USD | 0.0 | 0.7 | 0.7 |
EUR/GBP | 0.0 | 1.8 | 1.8 |
GBP/USD | 0.0 | 0.9 | 0.9 |
ゴールド | 0.0 | 1.6 | 1.6 |
ご覧のようにExnessのゼロ口座のスプレッドは豪ドル円以外すべて0pipsです。
Exnessのストップレベルの制限は「スプレッド内での逆指値注文ができない」だけであって、取引手数料を含めた実質スプレッドは制限を受けません。
ゼロ口座ならストップレベルの制限もほぼなく、スキャルピング系EAでの自動売買もやりやすいでしょう。
他の海外FX業者ならXMもおすすめ
他の海外FX業者であればXMもおすすめですよ!
XMはストップレベルゼロで、かつ制限もありません。
念のためXMサポートに確認しましたが、指値・逆指値注文に関しても制限なく0.0pipsから設定できるとのことです。
XMはご丁寧に完全にストップレベルゼロである画像まで送ってきてくれました。
XMなら極端なスキャルピング系のEAを使っても、誤作動が起こる可能性は低いでしょう。
Exnessのストップレベルゼロを活用したおすすめトレード手法
ここからはExness(エクスネス)のストップレベルゼロを活かしたおすすめのトレード手法を解説します。
ズバリおすすめしたいのはストップレベルゼロだからこそできる裏技「1pips通過手法」です!
結論から言うとExnessのゼロ口座を使って、トレンド相場に通過するであろう1〜2pipsを狙います。
以下のポイントに沿ってトレード手法を詳しく見ていきましょう!
- トレンド中の1pipsは通過する確率が高いという考え方
- 100pips離れた地点に逆指値注文を設定
- 実質スプレッド+1pipsに決済指値を設定
- Exnessの無制限レバレッジで取引するのも一手
トレンド中の1pipsは通過する確率が高いという考え方
1pips通過手法は下記のような考え方に基づきます。
- 現在価格から100pipsも価格が動けばかなり強いトレンドが発生している
- トレンド中の勢いに紛れて高確率で通過していくであろう1pipsだけを狙う
簡単に言えば、強いトレンドの勢いに乗じて真ん中の1pipsだけをサクッと獲る、というイメージです。
100pips離れた価格に逆指値注文を設定
手法ルールとしては、現在価格から100pips離れた地点に以下のような逆指値注文を設定します。
- 現在価格から100pips上に買い予約(逆指値買い)を設定
- 現在価格から100pips下に売り予約(逆指値売り)を設定
100pipsも上がればかなりの上昇トレンド中と考えられるため、買いエントリーの予約をしておいてトレンドの中の1pipsだけ獲るという感じです。
実質スプレッド+1pipsに決済指値を設定
決済指値(利益確定)は各通貨ペアの実質スプレッド+1pips程度がよいでしょう。
これなら実質スプレッドを差し引いても利益は1pipsです。
例えばドル円の場合実質スプレッドは0.7pipsなので、エントリーから1.7pipsの価格に決済指値を設定します。
決済逆指値(損切り)は30pips程度にしておけば瞬間的なノイズやダマシもある程度回避できるはず。
Exness(エクスネス)のゼロ口座ならストップレベルゼロで制限もほぼないため、上記の指値・逆指値も問題なく設定できるでしょう。
Exnessの無制限レバレッジで取引するのも一手
この1pips通過手法はExness(エクスネス)のストップレベルゼロを活かした高勝率を期待できる手法になります。
トレンド中の1〜2pips程度は、一瞬で通過することが多いですからね。
ただし、運悪くちょうどトレンドの転換点に当たってしまった場合、負けることもあるという点はご認識ください(取引は自己責任でお願いします)。
勝率自体はかなり高いのでExnessの無制限レバレッジと組み合わせるのも一手です。
「少額資金+無制限レバレッジ+高勝率」で多ロット勝負をすれば、比較的ローリスク・ハイリターンも狙えるのではないでしょうか。
Exnessのストップレベルの注意点
続いて、Exness(エクスネス)のストップレベルの注意点に関して解説します。
おもな注意点は以下3点です。
- 指値・逆指値注文には制限がある
- スキャルピングEAはロジックに要注意
- 今後変更される可能性もゼロではない
指値・逆指値注文には制限がある
Exness(エクスネス)のストップレベルには下記のような制限があります。
- 新規の指値注文・逆指値注文は現在価格から0.1pips以上離す必要がある
- 決済の逆指値注文はスプレッド内ではできない
Exnessでは現在と全く同じ価格では指値・逆指値注文をできない仕組みです。
また、決済の逆指値注文(損切り設定)は現在価格からスプレッド以上を離す必要があります。
例えばスプレッドが1pipsの場合、現在価格から1pips以内の価格では損切り設定の予約をできないということです。
スプレッド内で損切りしたい場合は成行で決済しましょう。
スキャルピングEAはロジックに要注意
Exness(エクスネス)でスキャルピングEAを使う場合はロジックに要注意です。
Exnessのストップレベルの制限を考えると、下記のようなロジックのEAは正常に作動しない可能性があります。
- 現在と同じ価格で指値・逆指値注文を出すEA
- スプレッドより小さな値幅で決済逆指値(損切り設定)を出すEA
EAで自動売買する場合は、上記のようなEAロジックになっていないか確認したうえで利用しましょう。
今後変更される可能性もゼロではない
Exness(エクスネス)のストップレベルは2022年3月にゼロへ変更されました。
その後は変更もなく、現在も全銘柄でストップレベルはゼロのままです。
しかし、今後再び変更される可能性も皆無ではありません。たまにExness公式サイトを見て最新情報を確認しておくのもよいでしょう。
よくある質問|Exnessのストップレベルについて
最後にExness(エクスネス)のストップレベルに関してよくある質問をまとめたので、ぜひご活用ください!
- Exnessのストップレベルはゼロに変更された?
- Exnessのストップレベルは全銘柄でゼロ?
- ストップレベルがゼロのメリットは?
- ストップレベルがゼロのデメリットは?
- Exnessのストップレベルには制限がある?
- Exness以外の海外FXでストップレベルゼロのおすすめ業者は?
Exnessのストップレベルはゼロに変更された?
Exnessのストップレベルは2022年にゼロ(0pips)に変更されました。
Exnessのストップレベルは全銘柄でゼロ?
Exnessのストップレベルは全銘柄でゼロです。
ストップレベルがゼロのメリットは?
ストップレベルがゼロの場合、以下のようなメリットがあります。
- スキャルピングしやすい
- 指値・逆指値注文を近くに設定できる
- EAによる自動売買をしやすい
Exnessのストップレベルゼロというメリットをより活かしたい方はスプレッドが0pipsのゼロ口座を使うとよいでしょう。
ストップレベルがゼロのデメリットは?
ストップレベルゼロによるデメリットは特にありません。
ストップレベルがゼロだと自由に指値・逆指値注文をできるため、トレーダーにとってはメリットしかないと言えるでしょう。
Exnessのストップレベルには制限がある?
Exnessのストップレベルには下記のような制限があります。
- 新規の指値注文・逆指値注文は現在価格から0.1pips以上離す必要がある
- 決済の逆指値注文はスプレッド内ではできない
上記の制限に触れるロジックのスキャルピングEAを使うと正常に稼働しない可能性があるのでご注意ください。
Exness以外の海外FXでストップレベルゼロのおすすめ業者は?
Exness以外でおすすめしたい海外FX業者はXMです。
XMはストップレベルゼロで特に制限もありません。スキャルピングEAを自由に使いたい方にはXMが非常に向いているでしょう。
海外FX業者Exness(エクスネス)のストップレベルまとめ
FXのストップレベルとは、指値・逆指値注文において現在価格から最低限離さなければならない値幅のことを言います。
Exness(エクスネス)のストップレベルはゼロです。
ストップレベルがゼロなら以下のようなメリットがあります。
- スキャルピングしやすい
- 指値・逆指値注文を近くに設定できる
- EAによる自動売買をしやすい
ただし、Exnessのストップレベルには下記の制限があるのでご注意ください。
- 新規の指値注文・逆指値注文は現在価格から0.1pips以上離す必要がある
- 決済の逆指値注文はスプレッド内ではできない
上記のロジックを含んだスキャルピングEAを使うと、自動売買が正常に稼働しないこともあるので気をつけましょう。
Exnessのゼロ口座はスプレッドがほぼゼロなので、ストップレベルの制限を気にせず利用できます。
Exness以外の海外FX業者を使うなら、ストップべルゼロで制限もないXMがおすすめですよ。