海外FXブローカーの中でも、ひときわ長い歴史を有する「IFC Markets」。その歴史の中で、少しずつ着実に世界中のユーザーとの信頼を築き続け、これまで表彰を受けた国際アワードは23にものぼります。
極めて厳しい競争環境である海外FXブローカーという市場において、時の洗礼に耐え現在の地位にまで成長を遂げることができた「IFC Markets」。その経営戦略のヒミツに迫るべく今回は、「IFC Markets」CEO アガシ・ヴァルダニャン氏にインタビューさせていただきました。
「IFC Markets」の強み、FXブローカー業界の現状に対する見解、それを踏まえた上で今後目指していく方向性など、ヴァルダニャン氏に余すところなく語っていただいたインタビュー内容をとくとご覧ください。
取材させていただいた方
Aghasi Vardanyan(アガシ・ヴァルダニャン)
IFC Markets CEO
IFC Markets金融部門のセキュリティ・アドバイザーとしてキャリアをスタートし、監査人・リスクマネジャーなどの業務に10 年以上携わる。その後CIOへと昇格し、会社全体の情報通信技術とビジネス・プロセスとの整合性のチェック、IT部門の再編のため内外部の課題に迅速に対応できる有能人材の採用、PCI(Personal Composite Instruments)などの最新ICT技術の開発に従事。
2016年にCEOに就任。以来、収益を生み出す全てのビジネスユニット、オーディエンス開発、取引、およびカスタマー サービス業務を包括的に担当。
「IFC Markets」の魅力とは?
ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそよろしくお願いします。
ーーでは早速、「IFC Markets」が長きにわたり世界のトレーダーたちから支持を集め続けてきた要因は、どんなところにあると思われますか?
独自プラットフォームNetTradeXの存在ではないでしょうか。10年前にNetTradeXが開発された当時、独自プラットフォームを持つブローカーはほとんどありませんでした。当社はNetTradeXの開発以来、現在もお客さまの意見を日々取り入れつつ、最先端のテクノロジーを活用してプラットフォームの継続的な改善に務めています。現在のNetTradeXはプロトレーダーだけではなく、その使いやすさと少額から取引できるという点で、初心者トレーダーの方々からも多くの支持を集めています。もちろん他の多くのブローカーと同様、IFC MarketsでもMetaTrader 4 を提供していますので、各トレーダーは自分にとって適した取引環境を選ぶことができますよ。
また、当社では様々な金融商品を取り扱っておりますが、PCIテクノロジーにより、各トレーダーは独自の最適なポートフォリオを作成することができます。PCIは現在特許取得中でもあり、外国為替市場に革命をもたらす可能性を秘めた技術と言えるでしょう。
ブローカー業界はマーケティング戦略の勝負になっている
ーーブローカー業界は非常に競争の激しいマーケットですが、現状はどのような企業に優位性があると思われますか?
FXブローカー市場はスタート以来常に成長し続けており、参入企業の数は年々加速的に増えてきています。ユーザー動向としては、近年では株式やコモディティでの取引を行うユーザーが増加してきました。これは商品先物や株の売買が簡単にできるようになり、初心者にとっても身近な存在になってきたことに起因しています。
ただ俯瞰的に見れば、昨今のブローカー各社のサービス品質・取引条件に大きな差は見られなくなってきています。 同時に、当該業界におけるイノベーションはほとんど停滞しており、大多数のブローカーは実質的に新しい製品を提供していません。したがって、現状のブローカー業界において優位性を持つためには、いかに優れたマーケティング戦略を構築するかにかかっているのではないでしょうか。
ブローカー市場が今後向かう方向性
ーー現状のブローカー業界はイノベーションにやや停滞感があるとのことですが、当該業界が今後成長していくために考えられる分野または機会などはありますか?
近い将来、AIを備えた分析ツールが登場し、ニュースや取引履歴の分析から取引判断や取引量設定を自動化することが可能になると思います。 そのようなツールの開発は当社を含めいくつかの企業ですでに実施されておりますが、もちろんまだまだ始まったばかりですから、その成否が分かるのはこれからでしょう。
とはいえ当社が独自に開発したPCI技術が市場に定着すれば、新商品の取引量が大幅に増加することが見込まれますので、ブローカー市場の規模が大きく拡大されることは間違いありません。PCIを使えば、トレーダーはマウスをクリックするだけで自分自身に最も適した独自のポートフォリオを作成することができますから、新しい取引戦略を持てるようになります。
ヴァルダニャン氏が語る「IFC Markets」のビジョン
ーーそれでは最後に、ヴァルダニャン様が目指す今後の「IFC Markets」のビジョンについて教えてください。
当社はPCIを始め、停滞したブローカー市場にイノベーションを起こす多くの技術開発に取り組んでいます。そして年度末に必ずフィードバックを行い、学んだ教訓から次年度の新しい目標設定を行うことを繰り返しています。ご存知のように、外国為替取引の分野は非常に競争が激しいマーケットです。この業界で勝ち残るためには、新技術・新製品を研究・開発するための時間を意識的に確保していくことは非常に重要だと考えています。
IFC Markets のビジョンとは、このような過程を通じ、柔軟性の高い取引環境を求めているプロトレーダーから、簡単に取引できる環境を求めている初心者トレーダーまで、あらゆるユーザーに優れた顧客サービスを提供する際立ったブローカーになることと言えるでしょう。
ーー本日はお忙しい中ありがとうございました。
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