株式会社OtaCute
代表 大原雄
アニメ文化を届けたい!コスプレイヤー向けアプリを運営する熱い思い

アプリ「Otasuke!」

今回はコスプレイヤー向けアプリ「Otasuke!」を提供する株式会社OtaCuteの代表取締役を務める大原雄さんにお話を伺っていきます。

大原さんは一度日本で就職しながらも、その後一念発起してフィリピンでの起業に挑戦しています。

大きなチャレンジの真っ最中である大原さんに、海外起業までの経緯やコスプレイヤー向けアプリに懸ける思いなどを聞かせていただきました!

取材にご協力頂いた方

「株式会社OtaCute」代表 大原雄さん

日本のメーカーに就職後に海外起業を決意。

フィリピンにて露天商、VRカフェなどを経て、マニラにオタクイベント会社OtaCute Inc.を設立。2000人規模集客まで成長。

パンデミックを機にコスプレイヤー投げ銭アプリOtasukeの開発に乗り出す。東南アジアを中心に2万ユーザーまで拡大。

>>コスプレイヤーアプリOtasuke

エモーショナルリンク取材担当(以下EL):大原さん、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございます!

本日はよろしくお願いいたします。

大原さん:株式会社OtaCute代表の大原です。

こちらこそよろしくお願いします!

目次

フィリピンで起業した大原さんの経歴とは?

EL:今回は大原さんが東南アジアの地で起業に挑戦するまでの経緯や、コスプレイヤー向けアプリを開発した背景などをお聞きしたいと思います。

早速ですが、大原さんがフィリピンでOtaCuteを立ち上げるまでの流れを教えていただけますか?

大原さん:はい、OtaCuteを始める前は日本の企業に就職していました。

ある時、海外での起業に挑戦したいと思い立ち、即行動に移しました。

海外で起業するには英語力が必要と感じていたので、フィリピンへ留学します。

EL:凄い行動力ですね!フィリピンに留学してから、長い期間勉強していたのですか?

大原さん:実は地方の学校で2ヶ月ほど英語を勉強していたのですが、その学校を辞めます。

もともと海外に来たのは起業することが目的でしたので、「起業するなら首都に行かないと!」と思い立ってマニラへ移り、現地の日系新聞会社に入社します。

EL:いきなり起業するのではなく、日系新聞会社へ就職したのはなぜですか?

大原さん:友人も家族もお金も無い状態でいきなり起業することは難しかったからです。

なのでまずは、知り合いを増やすことを目的に日系新聞会社に入りました。

起業を後押ししてくれた投資家との出会い

EL:新聞会社に入社してから、どのような流れでOtaCuteの創業へとシフトしていったのか教えていただきたいです!

大原さん:はい。日系の新聞会社に入社した後は色々な世界を見てみたいと思い、現地の方に教わりながら露天商をやってみたり、VRが楽しめるカフェを経営したりしました。

実はこのVRカフェを経営するにあたっては、RiskTaker代表の冨山さんに大変お世話になったんです!

EL:以前冨山社長にインタビューした際、熱量高くVRカフェについてプレゼンした方のお話を伺ったのですが、それが大原さんだったんですね!

大原さん:そうです!プレゼンした際に頂いた「一番最初の企業だから失敗すると思う。その代わり、盛大に失敗してくれ」という言葉は今も心の中に残っています。

VRカフェを起業したことで出会えた方々のおかげで、今のOtaCuteがあります。

冨山社長はきっかけを作ってくれた方なので、とても感謝しています。

株式会社OtaCute設立の背景

EL:露天商やVRカフェなど様々なことに挑戦した後、現在のOtaCuteを創業することになるのですね?

大原さん:はい。VRカフェは上手くいかなかったのですが、そこで出会った方々の協力を受けながら2020年にOtaCute Inc.をマニラで設立しました。

EL:現在コスプレイヤー向けアプリを運営するOtaCuteですが、フィリピンという地で立ち上げた理由や背景を教えてください。

大原さん:OtaCuteは創業当初、コスプレイベントを主催する会社としてスタートしました。

イベント主催の原点となったのは、フィリピンで開いたコスプレイベントに来場した現地の方から「こんなクレイジーで楽しいイベント初めてだよ!」という言葉をもらったこと。

東南アジアのコスプレイヤーたちはオタク活動に対して誇りを持ち、ポジティブで元気な人たちがとても多かったです。

そんな現地のコスプレイヤー達と出会ったことで、自分の好きなことを表現できる場所を提供してあげたいと考え、フィリピンという土地で会社を立ち上げました。

EL:OtaCuteが主催するイベントにはどのくらいの参加者がいるのですか?

大原さん:2019年に初めて開催した時は50人くらいでしたが、2019年末はおよそ100人に増え、2022年7月末に実施したイベントは1800人もの方々に参加いただきました。

アプリ「Otasuke!」開発の背景とアプリの特徴とは?

EL:凄い人数のコスプレイヤーさんが集まるイベントなんですね!

そんなイベント主催を軸にしていたOtaCuteがアプリ開発に力を入れ出したのはなぜですか?

大原さん:コロナによるロックダウンに突入し、オフラインのビジネスが難しくなったことが大きいですね。

パンデミックの影響でコスプレに対するモチベーションが低下し、徐々にオタク活動を止めていく仲間が増えていきました。

そこで、コスプレイヤー達の情熱を繋ぎ止め、オンライン上で集まれる場所を提供したいと思い、イベント主催から「Otasuke!」というアプリの開発へと重心をシフトしました。

EL:Otasuke!とはどのようなアプリなのか教えていただけますか?

大原さん:はい、Otasuke!はコスプレイヤーとファンを繋ぐ、いわゆる投げ銭アプリです。

コスプレイヤー達はアプリ内で写真を投稿することで、自分たちの情熱を表現できます。

そして、ファン達は投げ銭をすることでコスプレイヤーたちをサポートできる仕組みになっています。

EL:アプリに投げ銭機能を付けたのは、やはりコスプレイヤーたちを支えたいという気持ちが強くあったのですか?

大原さん:その通りです。コスプレに対して熱い情熱を持っていた仲間たちの多くが、コロナ禍が始まってからオタク活動を止めていきました。

特に金銭的な影響が大きかったですね。

コスプレイヤーの方々が少しでも豊かになって、自分を表現できる活動を続けられる環境を作るために、ファンが投げ銭出来る機能を付けました。

EL:このサービスからコスプレイヤーの皆さんに対する大原さんの尊敬が伝わってきます。

大原さん:コスプレイヤーの方々に限らず、何かに熱中しているオタク気質の人たちが持つ情熱をとても尊敬しています。

EL:大原さんにとって、Otasuke!をおすすめできる人や利用してもらいたい人達の特徴を教えてください!

大原さん:「コスプレ初心者で仲間を作りたい」「コスプレイベントに行く前に友達が欲しい」「世界各国のコスプレイヤーと交流したい」

このような思いを持つ方にはぜひ使っていただきたいですね!

大原さんが抱く「Otasuke!」の展望

EL:ありがとうございます。

大原さんは「Otasuke!」を今後どのようなサービスにしたいと考えていますか?今後の展望を教えてください!

大原さん:そうですね、2024年までに東南アジア(フィリピン・インドネシア・タイ・マレーシア・ベトナム)のコスプレイヤーにとって必須のアプリにしたいと思っています!

その後は、他のアジア諸国や欧米にも展開し、世界中のコスプレファンそしてアニメファンが交流できるような世界的アプリにすることを目標にしています。

EL:2024年までにOtasuke!がどこまで成長するのか、お話を伺っているだけでワクワクしてきました!

大原さん個人の目標は何かありますか?

大原さん:2024年までにサービスをグロースさせて、冨山社長をはじめ、今までお世話になった・出資してくださった方々を全員集めて、会社で保有するイベントホールを使って盛大なパーティーを開きたいと思っています!

「こんなクレイジーで楽しいイベント初めてだよ!」ってまた言われたいですね。

EL:非常に素晴らしい目標ですね!パーティーを開く際は、ぜひ私も誘ってください!

大原さん:もちろんです!

EL:本日は貴重なお時間を頂きまして、誠にありがとうございました。

終わりに

以上、株式会社OtaCute代表の大原雄さんでした。

知り合いもいない、お金も無い状態から単身でフィリピンという土地に飛び込み、現地で出会った人達に貢献したいという思いでサービスを立ち上げた大原さんの情熱に感銘を受けました!

今回お話を伺い、厳しい環境の中でも強い意志を持って挑戦していると、人生を変えるような良い出会いが生まれることを再認識できました。

起業に挑戦したいけれど一歩踏み出せない方にとって、非常に有益な経験談をお伺いできたのではないでしょうか。

(取材・執筆・編集/エモーショナルリンク合同会社)

この記事を書いた人

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