株式会社Global Synergy Solutions
代表 岩壁誠
日本人が世界に出ていくきっかけづくり

今回はシステムコンサルティングやシステム開発を行う、株式会社Global Synergy Solutionsの岩壁社長のお話を伺います。

何もない状態から会社を興し、大手企業などをクライアントに抱えるまでになった経緯や、起業家が持つべきマインドについて聞いて見たいと思います。

取材にご協力頂いた方

「株式会社Global Synergy Solutions」代表 岩壁誠さん

システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせたのち、フィリピンで会社の経営に参加。その後帰国し、株式会社Global Synergy Solutionsを創立。

自身の経験を活かし、ITソリューションズの提供だけでなく代表自ら海外展開のサポート・コンサルティングも務める。

>>株式会社Global Synergy Solutions

EL:岩壁さん、本日は宜しくお願いいたします。本日は岩壁さんが起業をした経緯や、会社経営を行う中で学んだことについてお話を聞かせてください。

岩壁さん:こちらこそ宜しくお願いいたします!

岩壁さんが起業するまでの経歴は?

岩壁さん:大前研一氏の著書の中で、”ITと会計と英語をやっておけばなんとかなる”という言葉に影響を受け、システムエンジニアとしてキャリアをスタートしました。

3年後に退職した後はフィリピンで語学留学を経験し、フィリピンで会社を経営していた叔父の元で会社経営を手伝います。

帰国後、フリーランスでエンジニアとして活動したのちに株式会社Global Synergy Solutionsを創業しました。

起業のきっかけとなったエピソードは?

岩壁さん:起業するにあたり、「日本人が世界に出ていくきっかけづくりをしたい」と考えていました。そう思った要因は大きく分けて3つあります。

一つ目は自分が20代前半から半ばまでフィリピンで働いた経験です。

叔父の会社でフィリピン人のメンバーをマネジメントしたことにより視野が広がりました。

また、フィリピンで英語や現地の国民性に触れながら仕事ができたということは、文化が近い東南アジア諸国でも仕事ができると言っても良いでしょう。

これらを若いうちに経験しておくことはその後の人生で大きな財産になると確信しています。

二つ目は差別化です。

エンジニアはたくさんいますが、ITスキルに英語を掛け合わせるとライバルは一気に減ります。

さらに、マネジメント力もあれば鬼に金棒。引く手数多の人材になることができます。

この3つのスキルを身につけて、所得の向上を目指して欲しいと考えています。

最後はプライベートの充実です。

日本は平和でエンタメも豊富な素晴らしい国ですが、海外ではまた一味違った「アフターファイブ」が実現できます。

例えば、東南アジアやフィリピンは温暖な気候でビーチがすぐ近くにあり、気が向いた時には家族や仲間とビーチで時を過ごします。

このように、世界基準の「愉しみ」を味わい、自分が本当に幸せだと思える生活を見つけて欲しいです。

起業時の「客なし・金なし・人なし」から成長できた要因は?

岩壁さん:とにかく「他社がやりたがらない案件」を積極的に受けるようにしました。

例えば、開発から10年も経っているようなシステムの案件がそれに当たります。

単価も気にせず、とにかく実績を積み上げることだけを考えていましたね。

そういった案件を真摯にこなしていると、信用が積み上がっていき、同じ会社から別の案件を受けられるようになり、その会社の紹介でさらに別の会社の案件を・・・

といった具合で着実に取引先を増やしていきました。

EL:とにかく目の前の仕事に取り組んで「信頼」を貯めていったんですね!

他社に負けないポイントは?

岩壁さん:抱えているエンジニアのスキルが高く、開発力が優れていることことはもちろんですが、

IT面だけではなく、ビジネス全体を俯瞰して困りごとの解決を提案できるのが一番の強みです。

例えば、社内システムの開発を依頼されたとしても、そのシステムがお客様にとって本当に必要なのかというところから考えます。

システムを開発せずとも解決できる方法がある、または、ビジネス根本の改革が必要な場合は提案させていただき、完遂まで伴走させていただきます。

また、私がフィリピンで働いた経験を元に、海外展開のお手伝いができるのも弊社の特徴であるといえます。

EL:システム開発の会社というよりは、ビジネスコンサル的な側面が強いですね。

起業を志す人が持つべきマインド」とは?

岩壁さん: とにかく諦めずにやり続けることですね。

続けていれば仲間も増えますし、金融機関からも信用してもらえるので困った時に融資してくれるかもしれません。

新規のビジネスは2種類あって、

  • スモール:新規性はないが市場が完成されている
  • スタートアップ:ニーズがあるかは不明。とにかく世の中を変えたい!

の2つに分類されます。

私もそうだったように、起業する多くの人はスモールビジネスから始めると思います。

特にスモールビジネスでは「諦めない、やり続ける」という考えは大事です。

市場は既にあるはずなので、コストを絞って続けていけば、結果はついてくるはず。

EL:諦めないことに心を燃やしつつも、市況やコストを冷静に把握する必要があるということですね!

本日は岩壁さんのご活躍の要因や、起業を志す上で必要な考え方について学ぶことができました。

本日はお忙しい中誠にありがとうございました。

終わりに

本日はGSS株式会社の岩壁誠社長にお話を伺いました。

海外での経験を最大限活かしたビジネスをしているなと感じました。

やはり自分の経験を強みに変えるということは大切とわかっていながらも、なかなかできることではありません。

また、起業を志す方にとってはリアルなアドバイスをいただけたのではないかと思います。

(取材・執筆・編集/エモーショナルリンク合同会社)