今回は株式会社スタジオモーリスの代表でフォトグラファーでもあられる毛利充裕さんにお話を伺いました。
スタジオモーリスは現在、六本木のホリゾントスタジオや、狛江にあるハウススタジオなど、複数のスタジオ及びロケーションサービスを提供しています。
今回のインタビューでは、撮影スタジオの概念にとらわれず異質で贅沢な撮影空間を提供し、著名人や多くのクリエイターの方から支持を受けるスタジオモーリスの魅力に迫っていきます。
都内で素敵な撮影スタジオを探している方はもちろんのこと、長い間業界の第一線で活躍するための秘訣や考え方について知りたい方々にも参考になるお話を聞かせていただきました!
多くのクリエイターや著名人が利用する「スタジオモーリス 六本木」
スタジオモーリスを代表する撮影スタジオが、六本木にあるホリゾントスタジオです。
提供:株式会社スタジオモーリス
【ROPPONGI 1st ホリゾント】
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木3-3-27 スハラビルB1 |
電話 | 03-5570-5762 |
料金 | スチール撮影:16,000円/時間 ムービー撮影:20,000円/時間 イベント:35,000円/時間 |
専有面積 | 白ホリ(2面R):168㎡(51坪) バックスペース:67㎡(21坪) メイクルーム:43㎡(12坪) |
最低使用時間 | スチール・ムービー:5時間~ イベント:10時間~ |
スタジオモーリス六本木の魅力としてまず挙げられるのが、その「広さ」です。
通常のホリゾントスタジオであれば小さいスタジオを複数面構えることが多い中、都内の一等地に広々としたプライベートスタジオとして提供し、さらにメイクルームが非常に広く、控室を2ヶ所利用できるなど、大人数での撮影を行いやすいスタジオとなっています。
スタジオモーリス六本木の魅力は広さだけにとどまりません。
毛利さん:「モデルさんが撮影場所とメイクルームの行き来がしやすい作りになっていたり、撮影中でも別部屋でミーティング出来るスペースを設けたりと、私自身の沢山の撮影経験をもとにスタジオを作っています。また、都内の中心である六本木にスタジオを作った事も拘った部分です。」
六本木駅から徒歩8分、六本木一丁目駅から徒歩3分という場所に位置しており、都内から非常にアクセスしやすい点も魅力的。
六本木周辺はテレビ局やレコード会社が多く集まる“業界の中心地”であるため、多くの芸能関係者や外資系の有名雑誌が撮影で利用するのだそう。
都心から離れた狛江に位置するハウススタジオの魅力
スタジオモーリスは、六本木のホリゾントスタジオ以外にも狛江市にハウススタジオを所有しており
- 「Shine」
- 「Garden」
- 「Route-1」
の3つが用意されています。
【Shineの内観と基本情報】
提供:株式会社スタジオモーリス
住所 | 〒201-0016 東京都狛江市駒井町2-33-16 |
電話 | 03-5570-5762 |
料金 | スチール撮影:8,000円/時間 ムービー撮影:10,000円/時間 |
総面積 | 24㎡ |
最低使用時間 | 4時間~ |
「Gardenの内観と基本情報」
提供:株式会社スタジオモーリス
住所 | 〒201-0016 東京都狛江市駒井町2-33-16 |
電話 | 03-5570-5762 |
料金 | スチール撮影:8,000円/時間 ムービー撮影:10,000円/時間 |
最低使用時間 | 4時間~ |
【Route-1の内観と基本情報】
提供:株式会社スタジオモーリス
住所 | 〒201-0016 東京都狛江市駒井町2-33-16 |
電話 | 03-5570-5762 |
料金 | スチール撮影:13,000円/時間 ムービー撮影:18,000円/時間 |
最低使用時間 | 4時間~ |
多摩川沿いの閑静な住宅街に位置する狛江のハウススタジオ。
多摩川沿い周辺にあるという立地を活かし、スタジオ内での撮影はもちろんのこと、希望があれば屋外での撮影も可能となっています。
毛利さん:「スタイルの異なるスタジオが3ヶ所隣接しており同日に色んなバリエーションの撮影が行う事が出来ます。」
狛江に3つあるハウススタジオのうちの一つが「Route-1」です。
アーティスト関係者が多く利用するスタジオで、テレビ収録でも使用されています。
このRoute-1から着想を受けて作られたのが「BAR ROUTE-1」。
池尻大橋駅から徒歩約1分の場所にあるBAR ROUTE-1は、最高の機材から奏でられる音楽と種類豊富なお酒を楽しめるレコードバーです。
毛利さんが自ら設計した店内は、至る所にお客さんを夢中にさせる工夫が施されています。
長い時間リラックスできる空間がとても魅力的なレコードバーです。
このBAR ROUTE-1の魅力を掘り下げた取材も行っています。
NYのレコードバーを思わせるBAR ROUTE-1の世界観が気になる方は、「Bar Route1の紹介記事」をご覧ください。
斬新なビジネスモデルを取り入れ始まったスタジオモーリス
スタジオモーリスの「始まり」について毛利さんにお聞きしました。
毛利さん:「今では沢山あるハウススタジオですが、弊社を設立した平成元年当時はハウススタジオという概念がありませんでした。私がフォトグラファーをしていた事もあり、天候に左右されない室内で色んな撮影が出来撮影に特化したスペースが欲しかった為、自らも撮影が出来るスペースを初台と狛江に作った事が始まりです。」
当時からすると斬新なレンタルハウススタジオというビジネスモデルは多くのお客様から反響を得る事になります。
その後、芸能プロダクションやメディア関連会社が多く点在する六本木に現在の本社となる六本木ホリゾントスタジオを設立しました。
スタジオモーリスが30年以上お客様を魅了し続けられる理由とは?
日本の一等地とも言える六本木という場所で30年以上撮影スタジオを続ける事が出来たのには何か理由があるはず。
そこで、毛利さんが撮影スタジオ経営で意識されていることや思いについてお聞きしました。
毛利さん:「私が渡米していた際、海外のフォトグラファーは皆個性的でお洒落なプライベートスタジオを所有していました。そういった空間でこそクリエイティブが生まれると感じ、日本的な常識に囚われない特別なスタジオを作ろうと思いました。」
毛利さんは起業してから今に至るまで、周りの常識に囚われることなく、様々な視点を柔軟に取り入れながらスタジオ経営することを大事にしています。
だからこそ、他の撮影スタジオとは違った空間やサービスを提供し、利用者の方を満足させることができているのだと感じました。
そして、六本木で大きな撮影スタジオを持ってからは、とにかくお客さんからの「信用」を積み重ねることを意識していると言います。
毛利さん:「撮影スタジオの仕事というのは撮影場所や機材を提供する事が主にありますが、撮影全体をサポートするスタジオマンの働きが最も重要です。
予約の段階から当日の撮影のスケジュールの管理・照明設営など仕事は多岐に渡ります。
お客様の視点で考える事、しっかり声を出して接客する事、求められていることに真摯に取り組む事。すべて当たり前のようにも思えますが、こういった姿勢でお客様を迎え入れている事がスタジオの信頼に繋がっているのだと思います。」
撮影するために必要な機材や設備を用意するのはもちろんのこと、スタジオを利用する方が最初から最後まで気持ちよく撮影に集中できる環境を整える。
その結果、30年以上もの間、スタジオモーリスは多くの方を魅了し続けることが出来ているのだと思います。
スタジオモーリスの今後とは?
今回の取材では、スタジオモーリスの今後の展望についてもお聞きしました。
毛利さん:「世界的なパンデミックにより人々の生活環境が変化しています。撮影の業界も変化を求められており柔軟に対応して行きたいと思っています。今後、新しいスタジオのオープンやこれまでにない新しいロケーション提案を企画しています。」
スタジオモーリスでは現在、代々木上原に新しいハウススタジオを建設中です。
白とグレーが基調のモダンな内装で、屋上での撮影も可能とのこと。
シンプルなスタジオなので、様々な撮影用途で利用できます。
終わりに
以上、スタジオモーリス代表の毛利さんでした。
30年以上にわたって撮影スタジオを経営し続けてきた毛利さんからお話を伺い、「こだわりを持つ」ことの大切さに改めて気づかされました。
自分の好きなことや興味のあることに対して一切の妥協を許さず、細部までこだわりを持っているからこそ、スタジオモーリスは多くのお客様を惹きつける。
言葉で見れば当たり前のように感じることですが、実際に出来ている人は少ないのではないでしょうか?
私自身、仕事も趣味も毛利さんのように「圧倒的なこだわり」を持って取り組んでいきたいと思います!
(取材・執筆・編集/エモーショナルリンク合同会社)