昨今、実用化に向けて日々研究が進んでいる仮想空間「メタバース」。この分野において、世界中の多くの企業が様々なビジネス機会を見出そうとしています。
このメタバースの仕組みを把握するためには、必ず理解しておくべき概念があります。ベクションです。例えば、自分が動いていないのに「動いている」という感覚になる現象で、ディズニーランドのスターツアーズなどに乗ったことがある方はピンとくるかもしれません。とはいえ、このベクション、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、このベクションについて、当該分野で数多くの研究実績を持つ九州大学准教授の妹尾武治先生に詳しくご解説いただきました。やや専門性の高いお話ではございますが、今回は九州大学で芸術工学を学び漫画家としてご活躍中のたつひこ先生に「漫画形式」にて読みやすくまとめていただいておりますので、ご安心くださいませ。
ベクションについて理解しておけば、メタバースにおける様々なビジネスアイディアを膨らませていくことができるでしょう。
九州大学 芸術工学研究院 准教授
妹尾 武治(せのお たけはる)
作家。
1979年生まれ。千葉県出身、現在は福岡市在住。
2002年、東京大学文学部卒業。
こころについての作品に従事。
2022年11月『僕という心理実験. -うまくいかないのは、あなたのせいじゃない-』(光文社)を刊行。
他の著書に『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。~心理学的決定論〜』『おどろきの心理学』『売れる広告7つの法則』『漫画 人間とは何か? What is Man』(コラム執筆)など。
最新著作物に『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』(幻冬社)文庫版の「解説」、個人連載『僕の心理学』などがある。
漫画家
たつひこ
1988年生まれ、福岡県出身。九州大学芸術工学部卒業後、地元福岡で漫画家としてのキャリアを歩む。主な作品に『夏色キセキ』(2012年)、『投票げぇむ』(2014年)、『カントリーガアル「トライアンソロジー〜三面鏡の国のアリス〜」より』(2016年)、『ほとめくかかし』(2019年)などがある。
Twitter公式アカウント:@pasutaya
仮想空間「メタバース」発展の鍵となる「ベクション」とは?-前編
>> 後編に続く