流入数を増やすための施策の1つに「相互リンク」の活用があります。
適切な相互リンク対策をすることで、Googleからの評価が上がり上位表示されやすくなります。
一方で、誤った相互リンク対策をすると、Googleガイドライン違反となりペナルティが発生するので注意しましょう。
誤った相互リンク対策によって、順位が下落するだけでなく、インデックスが削除され検索流入が大きく減少する危険性があります。
したがって、相互リンクをする前に適切な対策を知っておくことが重要だといえるでしょう。
この記事では、相互リンクの説明・相互リンクによるSEO効果についてまとめました。
正しい相互リンク対策・効果が低い相互リンク・悪質な相互リンク対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
相互リンクとは?

相互リンクとは、2つのWebサイト間でお互いのリンクを設置することを指します。
相互リンクを獲得することで、順位の向上やユーザーの利便性が向上します。
注意点として、相互リンクの「数」を増やせば良いわけではないので気をつけましょう。
一昔前のGoogleの検索エンジンは、Webサイトの被リンクの「数」が多ければ多いほど、高い評価をしていました。
しかし、現在はリンクの「数」ではなく「質」が重視されるように検索アルゴリズムが進化しています。
そのため、やみくもに相互リンクを量産しても昔のように検索順位が上がることはありません。
間違った相互リンク対策をするとSEO効果は期待できないので、正しい相互リンク対策を知っておくことが大切です。
質の高い被リンクの特徴については下記記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:「良質な被リンクを増やす方法4選!被リンクの効果と便利ツールも紹介」
相互リンク獲得によるSEO効果3選

相互リンクを獲得すると、以下のようなSEO効果があります。
相互リンク獲得によるSEO効果3選
- Googleの検索順位が上がる
- ユーザーの利便性が向上する
- 外部サイトからアクセスが見込める
ここからは、相互リンク獲得によるSEOの効果について解説していきます。
Googleの検索順位が上がる

相互リンクを獲得することで、Googleの検索順位が上がります。
Googleガイドラインに従ったリンクであれば、良質なリンクと判断されます。
相互リンクを貰うことによってドメインパワーが強くなるので、検索結果に良い影響を与えるといえるでしょう。
また、良質なリンク=ユーザーの利便性を高めると評価されるので、検索順位が上がりやすくなります。
ユーザーの利便性が向上する

自信のWebサイトと関連のあるページをリンクすることで、ユーザーの利便性を向上させることが可能です。
ユーザーニーズを満たすためには、リンクを設置して関連情報に遷移できるようにしておくと良いでしょう。
なお、使いやすいWebサイトという印象を与えることができれば、必然的にページ滞在時間も長くなるので、検索順位も上がりやすくなります。
外部サイトからアクセスが見込める

適切に相互リンクを設置することで、外部サイトからのアクセスが見込めます。
検索エンジンの上位表示が難しい場合でも、外部サイトから直接アクセスが期待できることは大きなメリットといえるでしょう。
また、Webサイトの関連性が高いと、外部サイトを見ているユーザーが自分のWebサイトに興味を持つ可能性が高くなります。
さらに、外部サイトからの流入が増え、ページ滞在時間が増えることで検索順位にも良い影響を与えます。
SEO効果を高める正しい相互リンク対策

では、SEO効果を高めるためにどんな相互リンク対策をすればいいのでしょうか?
SEO効果を高める正しい相互リンク対策
- ドメインパワーが高いWebサイトとの相互リンク
- 関連性の高いWebサイトとの相互リンク
- 信頼性の高いWebサイトとの相互リンク
ここでは、SEO効果を高めるための正しい相互リンク対策について紹介していきます。
ドメインパワーが高いWebサイトとの相互リンク

SEO効果を高めるためには、ドメインパワーが高いWebサイトと相互リンクしましょう。
できるだけドメインパワーが高いWebサイトと相互リンクすることによって、必然的に自分のWebサイトの評価も高まります。
反対に、ドメインパワーが低いWebサイトと相互リンクしても、あまりSEO効果は見込めません。
相互リンク対策をする前に、相手側のWebサイトのドメインパワーを確認しておくと良いでしょう。
関連性の高いWebサイトとの相互リンク

関連性の高いWebサイトと相互リンク対策をすることも正しい手法といえます。
逆に、異なるジャンルで相互リンクしていると低評価につながるので注意しましょう。
同じジャンル同士でリンクを張ることによって、Webサイトの信頼性・専門性が高まります。
信頼性の高いWebサイトとの相互リンク

相互リンク対策をする際は、信頼性の高いWebサイトからリンクを貰うことが重要です。
信頼性の高いWebサイト
- 1つのジャンルに特化している
- 定期的に更新している
- Googleからペナルティを受けていない
信頼性の高いWebサイトと相互リンクをすることで、自分のWebサイトの信頼性も向上します。
SEO効果が低い相互リンク対策

SEO効果が高い相互リンク対策もあれば、反対にSEO効果が低い相互リンク対策も存在します。
例えば、「nofollow」が付いたWebサイトや、同じIPアドレスとの相互リンクはSEO効果が低くなります。
SEO効果が低い相互リンク対策
- 同じIPアドレスからのリンク
- 「静的リンク」との相互リンク
- 「nofollow」が付いたWebサイトからの被リンク
SEO効果が低い相互リンク対策について、順番に確認していきましょう。
同じIPアドレスからのリンク

同じIPアドレスとの相互リンクは、あまりSEO効果がありません。
そのため、以前リンクをもらったことがあるサイトとの相互リンクは避けておきましょう。
また、Googleに悪質な相互リンクだと判断される可能性もあるので注意してください。
「静的リンク」との相互リンク

「静的リンク」との相互リンクも、あまりSEO効果が見込めません。
「静的リンク」とは、クリックされない・アクションがないリンクのことを指します。
被リンクは設置する位置によってリンクの活発性が変わります。
そのため、相互リンク対策をするときは、被リンクの設置箇所を指定しておくと良いでしょう。
「nofollow」が付いたWebサイトからの被リンク

「nofollow」が付いたWebサイトからの被リンクはSEO効果がほとんどありません。
以下のWebサイトが「nofollow」がついている
例) 「nofollow」が付いたWebサイト
- アメーバブログ
- 楽天ブログ
- Yahoo!ブログ
- SNSのリンク付き投稿 など
ドメインパワーが強くても、「nofollow」が付いているとSEO効果がまったく見込めないので注意してください。
相互リンクの獲得方法

相互リンクの獲得方法について解説していきます。
相互リンクの獲得方法
- 他サイトに相互リンクを依頼する
- 発リンクしたくなる独自コンテンツの作成
- 関連性の高い自分のサイト同士で相互リンク
相互リンクの獲得方法について、順をおって解説していきます。
他サイトに相互リンクを依頼する

信頼性・関連性が高いサイトを見つけたらメールで相互リンクを依頼してみましょう。
例えば、記事執筆中に参考にしたWebサイトは関連性が高く、同じジャンルのキーワードで上位表示されていたWebサイトは権威性・評価が高いWebサイトといえます。
なお、相互リンクを依頼したい場合は、サイト運営者に以下のような文面で依頼すると良いでしょう。
件名:相互リンクの依頼
○○様
突然のメール失礼いたします。
私、[サイト名]を運営しております。✕✕と申します。
いつも○○様の[相手のサイト名]を楽しく拝見しております。
この度は、ぜひ相互リンクをお願いしたいと思い、連絡いたしました。
ユーザーに有益な情報が提供できると考え、以下のURLにて貴サイトのご紹介をしています。
(リンクを設置しているURL)
[相手のサイト名]は特に△△のコンテンツが面白くて……(わざとらしくならないように続ける。)
もしよろしければ、相互リンクしていただけないでしょうか?
ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
サイト名:[自分のサイト名]
URL:
管理人:✕✕
この文面を参考にして、相互リンクしたいWebサイトに依頼メールを送ってみてください。
発リンクしたくなる独自コンテンツの作成

他のWebサイトが発リンクしたくなるような独自コンテンツを作成しましょう。
相手に「サイト内で紹介したい!」と思わせることができれば、自サイトの品質が高まってきているといえます。
さらに、高品質なWebサイト同士であれば、相互リンクすることで高いSEO効果が期待できます。
まずは、自分のWebサイトのコンテンツの質を高めることから始めましょう。
関連性の高い自分のサイト同士で相互リンク
関連性の高い自分のサイト同士で相互リンクするのも1つの手です。
自分のサイト同士の相互リンクでも、ジャンルが同じであればWebサイトの評価を高めることができます。
反対に、関連性が低いWebサイト同士で相互リンクしてもSEO効果はあまり期待できません。
また、大量のペラサイトと相互リンクをするとペナルティを受ける原因になるので注意してください。
悪質な相互リンクは逆効果!Googleの見解は?

Googleは、相互リンクについて明確な見解を示していません。
ただし、明確なスパムに対しては注意喚起しています。
誤った相互リンク対策をしてしまうとペナルティで順位が下がるので注意してください。
なお、悪質な相互リンクについて、Googleガイドラインには以下のように記載されています。
Googleガイドライン
検索結果においてサイトのランキングに悪影響を与える可能性のあるリンクプログラムには、次のようなものがあります。……
…過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成すること…
リンクプログラム
「過度なリンク交換」は、関連性・利便性を無視して過剰なリンク交換をしているWebサイトのことを指します。
「相互リンクのみを目的としてパートナー ページ」は、外部サイトのリンクだけを掲載したWebページ(相互リンク集)のことをいいます。
このように、ユーザビリティを考慮せず相互リンク対策を行うと、Googleガイドライン違反となり、ペナルティを受ける恐れがあるので気をつけておきましょう。
ペナルティを受ける悪質な相互リンク対策とは?

では、どんな相互リンクが悪質だと判断されるのでしょうか?
ペナルティを受ける悪質な相互リンク対策
- 相互リンク集の作成
- 自動相互リンクツールの使用
- 関連性の低いwebサイトとの過剰な相互リンク
- 被リンクの購入
これら4つの相互リンク対策は、ペナルティを受ける原因になるので絶対にやめておきましょう。
ペナルティを受けるNGな相互リンク対策について解説していきます。
相互リンク集の作成
相互リンク集の作成は、ペナルティを受ける原因になるので控えておきましょう。
相互リンク集とは、相互リンクだけが羅列掲載されているWebページのことです。
ペナルティを受けると、検索順位が下落するだけでなく、インデックスが削除される可能性があります。
デメリットしかないので、相互リンク集の作成はやめておきましょう。
自動相互リンクツールの使用
自動相互リンクツールの使用も控えておくと良いでしょう。
例)自動相互リンクツール
- AutoLinker
- 自動相互リンクサイト
これらのツールに自分のwebサイトのURLを入力することで、自動で相互リンクされます。
しかし、関連性の低い相互リンクが増えるので、Googleからの評価が下がることになります。
なかには、一度設置すると退会できない危険なツールもあるので注意してください。
関連性の低いWebサイトとの過剰な相互リンク
まったく関連性のないWebサイトとの相互リンクでは、SEO効果はあまり期待できません。
さらに、関連性がないWebサイトから過剰に相互リンクしていると、Googleから悪質なリンクだと認識され、ペナルティを受ける恐れがあります。
相互リンクは、関連性があるWebサイトだけにしておきましょう。
被リンクの購入
被リンクの購入は、Googleガイドライン違反となるので注意してください。
Googleは、被リンクの購入を禁止しておりペナルティの対象になり得ます。
相互リンク対策が面倒でも、絶対にリンクの購入はやめておきましょう。
相互リンクにおける注意点

相互リンクにおける注意点は以下のとおりです。
相互リンクにおける注意点
- 関連性が低い相互リンクはしない
- 相互リンクに固執しない
- 相手サイトのページランクを確認する
- リンク元から悪影響を受ける可能性がある
- 設置してから時間が経過したリンク
ここでは、相互リンクにおける注意点について解説していきます。
関連性が低い相互リンクはしない
関連性が低いWebサイトとの相互リンクは控えておきましょう。
例えば、自分のWebサイトのジャンルが「金融」なのに、「健康食品」のサイトと相互リンクしても、SEOの効果は見込めません。
相互リンクするのは、ジャンルが同じWebサイトに限定することをオススメします。
相互リンクに固執しない
相互リンクに固執しないことも大切です。
相互リンクを無理に増やそうとして対策を誤ると、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
また、相互リンクがなければ上位表示が難しいというわけではありません。
上位表示の手段として、他の方法がないか考えてみましょう。
相手サイトのページランクを確認する
相互リンクする前に、相手サイトのページランクを確認しておきましょう。
ページランクが高いWebサイトからの被リンクの方が、検索エンジンからの評価も上がるので、自分のWebサイトのページランクの向上が見込めます。
相互リンクするか迷ったら、ページランクを指標の1つにすると良いでしょう。
リンク元から悪影響を受ける可能性がある
リンク元から悪影響を受ける可能性があるので注意しましょう。
SEOの被リンクの扱いとして、「リンク元の評価に影響される」といったものがあります。
例えば、評価が高いWebサイトからのリンクであれば、自分のWebサイトの評価も上がります。
反対に、評価が低いWebサイトから発リンクされていると、自分のWebサイトの評価も下がってしまいます。
相互リンクする前に、相手サイトのペナルティの有無やコンテンツの質を必ず確認しておきましょう。
設置してから時間が経過したリンク
設置してから時間が経過したリンクについても注意が必要です。
設置してから時間が経過したリンクは、サイトの閉鎖・ドメインの売買・サイトのジャンル変更などにより、関連性が低くなっている恐れがあります。
したがって、自分のWebサイトからの発リンク・被リンクを定期的に確認しておくと良いでしょう。
よくある質問

被リンクのSEO効果に関するQ&Aをまとめました。
被リンクのSEO効果に関するQ&A
- どんな相互リンクがSEOに悪影響を与えるの?
- 相互リンクは大量に設置してもOK?
- 悪質な相互リンクがあるときの対処法は?
- コンテンツの質が低いページの精査方法は?
被リンクのSEO効果に関するQ&Aについて紹介していきます。
どんな相互リンクがSEOに悪影響を与えるの?
以下の相互リンクの場合、SEOに悪影響を及ぼします。
SEOに悪影響を与える相互リンク
- 関連性が低い相互リンク
- 過剰な相互リンク
- 相互リンク集との相互リンク
- 自動相互リンクツール
- コンテンツの質が低いページからの相互リンク
これら5点の相互リンクは、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
相互リンクする前に、必ず相手サイトの評価・質を確認しましょう。
相互リンクは大量に設置してもOK?
関連性・信頼性が高いリンクであれば、問題ありません。
しかし、低品質なWebサイトとの相互リンクは評価が下がる原因になります。
相手サイトの関連性・信頼性を確認した上で、相互リンクを行いましょう。
悪質な相互リンクがあるときの対処法は?
悪質な相互リンクを見つけたら、リンクを取り外してもらうか、リンクを否認する作業が必要になります。
リンクを取り外してもらう場合は、サイト運営者に連絡しましょう。
また、リンクの否認手順は以下の記事を参考にしてください。
参考:Google Search Console ヘルプ | サイトへのリンクを否認する
悪質な相互リンクは、Googleからペナルティを受ける恐れがあるので早めに対処しておきましょう。
コンテンツの質が低いページの精査方法は?
以下のようなコンテンツとの相互リンクは控えておきましょう。
コンテンツの質が低いページの特徴
- ワードサラダ
- コピーコンテンツ
- 自動生成されたコンテンツ
- アダルト情報が記載されているWebサイト
まとめ
相互リンク対策を上手く活用すると、検索順位の向上といったSEOに良い効果をもたらす施策の1つです。
高品質な相互リンクを増やすためには、まず自サイトの質を高めていくことから始めましょう。
一方で、誤った相互リンクをしてしまうと、SEOに悪い影響を及ぼします。
Googleからペナルティが発生し、検索順位が下落する原因になるので注意してください。
なんとなく相互リンク対策をするのではなく、ユーザビリティを第一に考えたリンク構造にすることを心掛けましょう。