FXのパーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の3本の移動平均線が、順番に綺麗に並んだ状態を言います。
現役トレーダー
当記事では、パーフェクトオーダーの設定方法からトレード手法までを徹底解説します。
パーフェクトオーダーを使った手法や無料インジケーターを知りたい人は、ぜひご参考ください!
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FXのパーフェクトオーダーとは?
まずは、FXのパーフェクトオーダーとは何かを見ていきましょう!
パーフェクトオーダーとはどんなチャート?
FXのパーフェクトオーダーとは、移動平均線が「短期・中期・長期」の順番で綺麗に並んでいる状態のことを指します。
上昇トレンドと下降トレンドで配列順が変わるのも、パーフェクトオーダーの特徴です。
- 上昇トレンド:上から短期→中期→長期の順に並ぶ状態
- 下降トレンド:上から長期→中期→短期の順に並ぶ状態
では実際に、FXチャートで上昇・下降それぞれのパーフェクトオーダーを見てみましょう。
まずは上昇トレンド中のパーフェクトオーダーから。
移動平均線のパラメーター等は後述しますが、上から25EMA(短期)→75EMA(中期)→200EMA(長期)という順番で並んでいますね。
パラメーター期間の小さい移動平均線から大きい移動平均線へ、上から順番に並んだ状態が上昇時のパーフェクトオーダーです。
続いて、下降トレンドのパーフェクトオーダーもご紹介しておきましょう。上チャートをご覧ください。
上昇トレンドとは真逆で、移動平均線が上から長期→中期→短期の順番に並んでいますね。これもパーフェクトオーダーの1つです。
FXのパーフェクトオーダーには、上昇・下降の2つのパターンがあると覚えておきましょう!
ちなみに、パーフェクトオーダーは為替FXだけでなく株取引でも同様です。
パーフェクトオーダーで分かること
FXチャートがパーフェクトオーダーになっていれば、以下の2点が分かります。
為替相場が上昇中のパーフェクトオーダーなら、買い優勢の上昇トレンド中。下降のパーフェクトオーダーなら、売り優勢の下降トレンド中だと判断できます。
1度パーフェクトオーダーが完成すると、一方向に一気に進みやすいのがFX相場の特徴です。
パーフェクトオーダーから相場の方向感を把握できる点は、FX取引するうえで大きなメリットとなるでしょう。
パーフェクトオーダーで何を狙えるの?
FXチャートがパーフェクトオーダーになれば、以下の2つを狙えます。
例えば、上昇のパーフェクトオーダー時に買いエントリーすれば、数百pips単位で利益を伸ばせることもあるのです。
パーフェクトオーダーが示す方向にだけエントリーすれば、大きな利益と高い勝率を期待できるでしょう。
パーフェクトオーダーで注目すべき点
FXのパーフェクトオーダーで注目すべき点は、以下3点です。
- パーフェクトオーダーの起点
- パーフェクトオーダーの完成後に直近高値(安値)を超えるか
- パーフェクトオーダーの終点
①パーフェクトオーダーの起点
まずチャート上で注目すべきは、パーフェクトオーダーの起点。
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パーフェクトオーダーの起点とは、3本の移動平均線が順番通りに並ぶ、まさにその瞬間のことです。
例えば、上のチャート画像(上昇トレンド)で見てみましょう。
短期の20EMAが変動しながら、中期の75EMAと長期の200EMAを上抜ける瞬間こそ、パーフェクトオーダーの起点です。
FXでは、パーフェクトオーダーの起点に注目するだけで「今後強い上昇トレンドが発生する可能性がある」ことを把握できます。
②パーフェクトオーダーの完成後に直近高値(安値)を超えるか
次の注目ポイントは、パーフェクトオーダーのチャート完成後に「直近の高値(安値)」を超えるかどうか。
パーフェクトオーダーかつ直近高値(安値)も超えれば、FX相場としての大勢は決した状態です。
FXのチャートは、一気にトレンド相場へと傾く可能性があるでしょう。
逆に直近高値を超えられなければ、いくらチャート上でパーフェクトオーダーになっていても、ダマシに終わることも。
FXでは、パーフェクトオーダーの完成だけではなく、上昇トレンドなら直近高値、下降トレンドなら直近安値を超えるかに注目することも大事です。
③パーフェクトオーダーの終点
3つ目の注目ポイントは、パーフェクトオーダーが崩れる瞬間です。
パーフェクトオーダーは強いトレンドを示唆していますが、いつかは終わりがきます。
後述しますが、パーフェクトオーダーが崩れる瞬間は、利益確定の目安として使いやすいために注目します。
パーフェクトオーダーが崩れることは勢いが落ちたことを意味しており、トレンド相場の終焉が近づいていると見てよいでしょう。
MT4でのインジケーターの設定方法
続いて、MT4におけるパーフェクトオーダーのインジケーター設定方法を、画像付きで解説します。
FX初心者でも設定できるように説明しているので、ぜひご活用ください。
①インジケーター「移動平均線」を選択
FXチャートにパーフェクトオーダーを設定するためには、インジケーター「移動平均線」を3本表示する必要があります。
では、MT4チャートに3本の移動平均線を表示する方法を見ていきましょう。
MT4チャート上部の「表示」より「ナビゲーター」を選択すると、MT4搭載のインジケーターの一覧が表示されます。
「トレンド」より「Moving Average」をダブルクリック。これが移動平均線です。
次に、パラメーター設定画面を入力していきましょう。
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パラメーターとは、「インジケーターをどういう基準で表示させるか(例:何日分のデータで計測するかなど)」の基準値のことです。
②移動平均線のパラメーター設定
- 期間:「25」と入力
- 移動平均線の種別:「Exponential」を選択
- 適用価格:「Close」を選択
- スタイル:色や線の太さを自由に設定
- 入力完了したら「OK」をクリック
パラメーター設定後、「OK」をクリックすると、MT4チャートに移動平均線が表示されます。
以上で、パーフェクトオーダーの3本のうち、1本の移動平均線の表示は完了です。
補足①:パラメーター設定の「期間」とは?
パラメーター設定の「期間」とは、「何本分のローソク足のデータを基準に移動平均線を作成するか?」とお考えください。
例えば5分足で「期間25」だったら、直前25本のローソク足を基準にして移動平均線が表示されます。
5分足だとローソク足1本=5分なので、5分×25=125分。
つまり、直前の約2時間分のデータを基準に移動平均線が表示される、ということです。
補足②:インジケーター移動平均線の「種別」とは?
移動平均線の「種別」には、大きく2種類あります。
- ①単純移動平均線:SMAと呼ばれ、反応が少し遅くダマシは若干少ない
- ②指数平滑移動平均線:EMAと呼ばれ、反応が少し早くダマシは若干多い
FX取引で大きな差はありませんが、パーフェクトオーダーは見つけるスピードも重要なので、EMAをおすすめしたいですね。
パラメーター設定で出てきた「Exponential」がEMAを指します。
補足③:「25EMA」とは?
25EMAとは、直近25本のローソク足を元に計測された、少し反応の早い移動平均線ということです。
以下の解説でも、EMAを前提に手法を解説していきます。
③パラメーター設定を変えて残り2本も表示
FXのチャート上でパーフェクトオーダーを見つけるためには、あと2本移動平均線(EMA)を表示させましょう。
パーフェクトオーダーでは、短期・中期・長期の3つの期間を表示させるのが原則です。
FXにおいて、パーフェクトオーダーのパラメーター期間に正解はありませんが、以下の設定がおすすめです。
上記の期間をおすすめする理由は、使っているFXトレーダーが多いため。
多くのFXトレーダーが使っているほうが、インジケーターとしても機能しやすくなります。
次点の期間設定としては「20・50・100」です。
ただしFX初心者は、3本の移動平均線の期間設定を「25・75・200」にするのが無難でしょう。
以上で、FXのパーフェクトオーダーで使用する、3本の移動平均線の表示は完了です!
パーフェクトオーダーおすすめの無料インジケーター
FXのパーフェクトオーダーを簡単に教えてくれる、おすすめの無料インジケーターをご紹介します。
MT4への追加方法も解説するので、ぜひご活用ください!
①MTF_PerfectOrder_MA_Bar
1つ目のおすすめは「MTF_PerfectOrder_MA_Bar」。筆者自身も現在のFX手法で利用している無料インジケーターです。
*「MTF_PerfectOrder_MA_Bar.ex4」のダウンロードはこちらから。
このインジケーターは、パーフェクトオーダーをバーで表示。しかも複数時間足(マルチタイムフレーム分析)の表示もできる優れもの。
パラメーター設定は、上画像をご参考ください。
FXチャート上での見方は以下の通りです。
- 1段目:5分足、2段目:1時間足、3段目:4時間足
- 緑:上昇パーフェクトオーダー
- 赤:下降パーフェクトオーダー
- 黄:レンジ相場
上画像のチャートのように、5分足では下降パーフェクトオーダーでも、1時間足・4時間足で上昇パーフェクトオーダーなら、売りという選択肢は外せるはず。
5分足のパーフェクトオーダーだけを見ていたら、うっかり売りで入りそうですよね。マルチタイムフレーム分析によって、ダマシを避けやすくなるでしょう。
チャート上に移動平均線を引かず、自動でパーフェクトオーダーを確認したい人におすすめの無料インジケーターですよ!
②Saikix-MA-Signal
もう1つおすすめしたい無料インジケーターが「Saikix-MA-Signal」。
*Saikix-MA-Signal.ex4のダウンロードはこちらから。
Saikix-MA-Signalは、インジケーターというよりサインツールに近いです。
パラメーター設定は上画像をご参照ください。
このインジケーターは、なんと、パーフェクトオーダー発生を矢印で知らせてくれます。
チャート上に移動平均線を表示させなくても、いつパーフェクトオーダーが始まったかが一目瞭然。
これならパーフェクトオーダーを見落とす心配もしなくて済みますね。
FX初心者におすすめしたいインジケーターです。
MT4へのインジケーター追加方法
では、上記のようにMT4に入っていないインジケーターを、チャートに追加する方法も見ておきましょう。
インジケーターのファイルをダウンロード後、MT4の「ファイル」より「データフォルダを開く」をクリック。
次に「MQL4」をクリックしてください。
さらに「Indicators」をクリック。
ダウンロードしたファイルを貼り付けましょう。ここで1度MT4を閉じて、再起動してください。
新しいインジケーターが追加されていることが分かります。
以上が、追加インジケーターをMT4チャートに設定する方法です。
無料インジケーターはネット検索すれば多く出てきます。「FXのパーフェクトオーダーで使えそうだ」と思ったものがあれば、色々検証してみるのもアリでしょう。
MT4の使い方をどこよりも詳しく、分かりやすく解説しています。ダウンロードから注文・決済まで、このページを見れば問題なくトレードを開始できるでしょう。また、最初に知っておくと便利な機能も紹介しています。
パーフェクトオーダーを用いた王道の順張り手法
ここからは、パーフェクトオーダーを活用したFXトレード手法を解説します。
FXで王道と言われる「順張り手法」に絞って、以下の5種類を見ていきましょう。
①上昇トレンドのパーフェクトオーダー手法
まず、上昇トレンド中のパーフェクトオーダーを使ったFX手法を解説します。
エントリー方法
上昇トレンド中でのパーフェクトオーダーは、買い1本に絞ることが大原則となります。
エントリー条件・手法は以下の通りです。
- 上昇パーフェクトオーダーが完成
- パーフェクトオーダー完成時に直近高値を超えていれば即買いエントリー
- 直近高値を超えていなければ超えるまで待機し、超えた瞬間に買いエントリー
- 上記は確定ローソク足で判断
例えば上画像のように、パーフェクトオーダー完成時に直近高値をすでに超えていれば、即買いエントリーします。
数pipsを狙うスキャルピング以外は、押し目を探すなど細かい作業はしなくてよいでしょう。
パーフェクトオーダーが機能すれば、大きな押し目もなく一気に上昇する可能性もあるからです(エントリーポイントはおおよそで十分)。
利益確定・損切り方法
FX手法においてエントリー以上に重要なのが、利確・損切りの設定。
上昇パーフェクトオーダーの利確・損切り設定は、以下2つの方法をおすすめします。
- ①中期(75EMA)を確定ローソク足が下抜けたとき
- ②パーフェクトオーダーが崩れたとき
FX初心者なら、パフェクトオーダーに慣れるまでは、堅実に利益を確保できる①をおすすめします。
②下降トレンドのパーフェクトオーダー手法
続いて、下降トレンド時のパーフェクトオーダー手法を紹介します。
エントリー方法
下降トレンド中でのパーフェクトオーダーは、売りだけを狙います。
エントリー条件・手法は以下の通りです。
- 下降パーフェクトオーダーが完成
- パーフェクトオーダー完成時に直近安値を下回っていれば即売りエントリー
- 直近安値を下回っていなければ待機し、下へ抜けた瞬間に売りエントリー
- 上記確定ローソク足で判断
上画像では、パーフェクトオーダーが完成したときに、まだ直近安値を下抜けていないため静観。
直近安値を下抜けた地点から、売りエントリーします。
利益確定・損切り設定方法
下降パーフェクトオーダーの利確・損切りタイミングは、以下2つがおすすめ。
- ①中期(75EMA)を確定ローソク足が上抜けたとき
- ②パーフェクトオーダーが崩れたとき
特におすすめは②です。
下降トレンドの場合、強めの戻しが入ることも多く、①では損切り回数が多くなるというデメリットがあります。
特にFX初心者は、少しの値動きに振り回されがちなので、明確にパーフェクトオーダーが終了する地点(上記②)での利確設定がおすすめです。
もしくは「100pips」のように、値幅で利確・損切り設定するのもよいでしょう。
うまくハマれば数百pips獲得できることがある点が、下降トレンドの魅力です。
③マルチタイムフレーム分析を使った手法
続いて、パーフェクトオーダーのマルチタイムフレーム分析を用いた、FXのデイトレード手法も見ていきましょう。
エントリー方法
FXのデイトレ手法では、複数の時間足で判断することがポイント。
複数チャートを表示させるのが手間だと感じる人は、先述の「MTF_PerfectOrder_MA_Bar」(上画像)を活用すると便利でしょう。
エントリーは、以下のような感じです。
- 4時間足・1時間足でパーフェクトオーダー完成
- 5分足(や15分足)でパーフェクトオーダーになった瞬間に買いエントリー
理想的な「押し目買い」(下降なら「戻り売り」)になることが多く、高い勝率を期待できるでしょう。
ただし、直近高値(下降なら安値)を超えてから、エントリーすることをおすすめします。
利益確定・損切り設定方法
利確・損切りタイミングは、以下の2つです。
- パーフェクトオーダーが崩れたとき
- 確定ローソク足で中期(75EMA)まで戻しが入ったとき
④スキャルピング手法
FXのスキャルピング手法におけるパーフェクトオーダーの使い方もご紹介しましょう。
エントリー方法
数pips勝負のスキャルピング手法の場合、エントリータイミングが重要です。
1時間足・5分足(もしくは15分足)でパーフェクトオーダーを確認後、1分足でタイミングを合わせます。
数pips勝負のスキャルピング手法の場合、エントリータイミングが重要です。
1時間足・5分足でパーフェクトオーダーを確認後、1分足でタイミングを合わせます。
今回は、下降トレンドを例に見てみましょう。
- 1時間足・5分足でパーフェクトオーダー完成
- 1分足でパーフェクトオーダーが完成した瞬間に売りエントリー
ただし、ダマシを減らすため、直近安値を下回っていることも確認しましょう。下回っていない場合は、下抜けるまで待ちます。
スキャルピング手法は瞬発力が決め手になるので、躊躇なくエントリーすることが大事です。
利益確定・損切り設定方法
スキャルピング手法の場合、「5pips」のように値幅を決めて、利確・損切り設定するとよいでしょう。
ただし、利用しているFX業者のストップレベルが広いとスキャルピング手法は使えないのでご注意ください。
決済のときに、注文レートから最低限離さなければならない値幅
スキャルピング中心でFX取引したい人は、ストップレベル0のXMがおすすめです。
その他、スキャルピングにおすすめの海外FX業者は「海外FXのスキャルピングおすすめ口座10選!」で詳しく比較しています。
⑤押し目買い・戻り売り手法
FXにおけるパーフェクトオーダーの「押し目買い・戻り売り手法」も解説します。
先述のマルチタイムフレーム分析(デイトレ)やスキャルピング手法と併用すると、FXトレードの精度もより高まるでしょう。
FXでは、上昇トレンド中の押し目買い手法、下降トレンド中の戻り売り手法が効果的とされています。
パーフェクトオーダーの押し目買い
FXのパーフェクトオーダーを使った押し目買い手法は、以下の通りです。
- 短期か中期の移動平均線で反発
- 確定ローソク足で短期移動平均線を上抜け
ダマシを減らすため、確定したローソク足で判断することが重要となります。
- ローソク足が陰線→陽線に変わること
- 陰線で下ヒゲを付けること
上画像を見てもお分かりの通り、押し目買いをした瞬間に一気に上昇していることが分かります。
多くのFXトレーダーが、パーフェクトオーダーの押し目買いを意識している証と言えるでしょう。
パーフェクトオーダーの戻り売り
FXのパーフェクトオーダーを使った戻り売り手法は、以下の通り。
- 短期か中期の移動平均線で反発
- 確定ローソク足で短期の移動平均線を下抜け
押し目買い手法と同様、戻り売り手法も確定ローソク足で判断しましょう。
戻り売り手法では、躊躇なく売りエントリーすることが重要です。
迷っていると一瞬で下がってしまい、戻り売り手法の強みを出せなくなるのでご注意ください。
パーフェクトオーダーと相性のよいインジケーター
FXの移動平均線を使ったパーフェクトオーダーは、他のインジケーターと組み合わせることで、精度を高めることが可能です。
以下では、パーフェクトオーダーと、他のインジケーターを組み合わせたFX手法を解説します。
①MACD
FXのオシレーター系インジケーターの代表格と言えるのが「MACD(マックディー)」。
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オシレーターとは、FX相場の過熱感(買われ過ぎ・売られ過ぎ)を示す指標です。
MT4に搭載されているMACDは、一般的なものとは仕様が若干異なっており、MACDが棒(バー)で表示されています。
一般的なMACDはバー部分が線になっていますが、この違いはあまり気にしなくてよいでしょう。
- シグナル線を上抜けたら買い優勢のサイン
- シグナル線が下抜けたら売り優勢のサイン
FXでは、MACDがシグナル線を上抜ける瞬間を「ゴールデンクロス」、下抜ける瞬間を「デッドクロス」と言います。
では、MACDとパーフェクトオーダーをチャート上で組み合わせてみましょう。
上昇パーフェクトオーダーでは、MACDがゴールデンクロス(MACDがシグナル線を上抜け)した瞬間に買いエントリーです。
チャートで見たときも、ちょうどよいタイミングでの押し目買いになっていますね。
下降パーフェクトオーダーでは、デッドクロス(MACDがシグナル線を下抜け)で売りエントリーです。
ただし売りの場合、短時間で勢いよく下落することが多いため、本来の戻り売りポイントより、若干遅れ気味でのエントリーとなる可能性があります。
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インジケーターは少し遅れて反映されるため、これは致し方ない部分と言えるでしょう。
短期EMAを下抜けてだいぶ離れてしまった場合は、エントリーを見送るのも1つの方法です。
②ボリンジャーバンド
次は、パーフェクトオーダーにボリンジャーバンドを組み合わせた手法を解説します。
「-2σ(シグマ)に達したら買い、2σに達したら売り」というのが、ボリンジャーバンドの一般的な使い方。
しかし、ボリンジャーバンドをパーフェクトオーダーと組み合わせるときは、以下のような使い方をします。
- 上昇トレンドなら1σ〜2σで推移
- 下降トレンドなら-1σ〜-2σで推移
つまり、ボリンジャーバンドの「1σ~2σ」で推移しているうちは、上昇トレンド継続中と判断するわけですね。
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ボリンジャーバンドがバンドに張り付くように推移することを「バンドウォーク」と言います。
では、MT4チャート上にパーフェクトオーダーとボリンジャーバンドを表示させてみましょう。
線が多くなって見づらくなるため、パーフェクトオーダーは、先述の「MTF_PerfectOrder_MA_Bar」を使用しています。
パーフェクトオーダーとボリンジャーバンドを組み合わせた手法は、以下の通り。
- ボリンジャーバンドの1σ〜2σの間を推移中は買いポジションを保有
- ローソク足が2σを上抜けるか1σを下抜けたとき利確・損切り
- ボリンジャーバンドの-1σ〜-2σの間を推移中は売りポジションを保有
- 下降時:ローソク足が-2σを下抜けるか-1σを上抜けたとき利確・損切り
上記のように、ボリンジャーバンドはポジション保有・利益確定の目安として使うこともできるのです。
③GMMA+ADX
では、パーフェクトオーダーの応用編として「GMMA(ガンマ)」と「ADX」を組み合わせた手法もご紹介しておきましょう。
- GMMA:短期6本・長期6本の計12本の移動平均線(EMA)の集合体
- ADX:トレンドの勢いを示す数値
- 短期の移動平均線群:期間は3・5・8・10・12・15
- 長期の移動平均線群:期間は30・35・40・45・50・60
上記のパラメーター期間は、元々GMMAに内蔵されているので、設定不要です。
GMMAとは移動平均線の集合体なので、パーフェクトオーダーはGMMAだけを見て判断します。
GMMAのパーフェクトオーダー中は、12本の移動平均線が綺麗な扇状になって広がるので、FX初心者の方でも意外と簡単に見つけられるでしょう。
手法としては、GMMAがパーフェクトオーダー中に、ADXの数値が「30」以上になった時にエントリーします。
GMMAにADXを組み合わせることで、相場に勢いのあるときだけエントリーするイメージです。
GMMA単体でトレードするよりダマシを回避しやすくなるでしょう。
- GMMAのパーフェクトオーダーが崩れたとき
- もしくはADXが30を下回ったとき
FXでパーフェクトオーダーを使うときの注意点
最後に、FXトレードでパーフェクトオーダーを使う際の注意点を5つ解説します。
FXに勝率100%の最強手法やEAはない
FXでは、パーフェクトオーダー手法であってもダマシは付き物。
FXでパーフェクトオーダーを使うときは「6〜7割勝てればOK」「3〜4割は勝てない」と割り切ることも大事です。
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勝てない3〜4割を気にし始めると、勝てるはずの6〜7割まで勝てない状態になります。
FXには勝率100%の最強手法・EAは存在しないと考え、「ルールを守ってトータルで勝つ」ことを目標にするのがよいでしょう。
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パラメーター期間に正解はない
FXのパーフェクトオーダーのパラメーター期間に正解はありません。
当記事では「25・75・200」という期間で解説しましたが、すべての相場で機能するわけではない点はご認識ください。
パーフェクトオーダーに慣れてきたら、ご自身に合った期間に調整するのもアリでしょう。
複数時間足で分析するのがおすすめ
FXのパーフェクトオーダーは、短い時間足だけではダマシが頻発します。
パーフェクトオーダーを使う際は、「マルチタイムフレーム分析を使った手法」で解説したように複数時間足で分析する方法がおすすめです。
大きな時間足の方向性にだけエントリーすれば、精度・勝率を高められるでしょう。
パーフェクトオーダーはエントリーより決済が重要
FXのパーフェクトオーダーは、エントリーより決済(利確・損切り)のほうが重要です。
よく「勝率○%の手法」とありますが、勝率とは利確・損切りルールが明確にあって初めて計算できるもの。
上昇トレンドのパーフェクトオーダーは、多少エントリーがずれても勝てることもよくあります。
パーフェクトオーダー手法では、エントリーより利確・損切り設定を重視しましょう。
下降トレンドは難易度が高い
FX初心者がパーフェクトオーダーを手法に取り入れる場合、最初は買い1本(上昇のパーフェクトオーダー)に絞ることをおすすめします。
FX相場は、ジワジワ上昇して下がるときは一気に下落、というパターンが多いためです。
FXのチャート上で下降パーフェクトオーダーを示した時点では、すでに下降トレンドのピークを過ぎていることも多いです。
FX初心者は、まず上昇トレンド中のパーフェクトオーダーから慣れるのがよいでしょう。
まとめ
FXでパーフェクトオーダーが形成されると、一気にトレンドが進みやすいという特徴があります。
FXトレードでトレンドに乗った大きな利益を狙いたい人は、パーフェクトオーダーを活用しましょう。
パーフェクトオーダーのMT4での設定方法は、移動平均線を3本表示させるのみ。
おすすめのパラメーター期間は「短期:25、中期75、長期200」。
多くのFXトレーダーが使っている期間なので、比較的機能しやすいでしょう。
ダマシを減らすためには、パーフェクトオーダー完成後、すぐにエントリーするのではなく、直近高値・安値を超えた後にエントリーすることも重要です。
MACDやボリンジャーバンドといった、FXインジケーターとパーフェクトオーダーを組み合わせる手法も、精度向上を期待できるのでおすすめですよ!
トレンドが加速しやすく大きな利益を狙いやすいため、FXでは必ず覚えておきたいチャートパターンです。