- 「FXでチャートの上がる前兆を知りたい!」
- 「チャートパターンを見れば急騰の予兆がわかるって本当?」
上記のように、FXで価格の上がる前兆を知りたい方は多いはず。
「今日急騰するかも」とわかれば、早めに買いエントリーして、大きく稼げる可能性が広がりますからね。
結論、価格の上がる予兆は、チャートパターン分析によって、ある程度見極めることが可能です!
今回は、FXの価格が上がる前兆を完全解説します。
これを読めば、どこで価格が上がりやすいかわかるようになり、勝率アップも期待できるでしょう!
- FXのチャートパターン分析とは?
- 上がる前兆となるチャートパターン一覧
- 上がる前兆のおすすめの見極め方
価格の上がる前兆となるパターンを7つ、実際のチャートを用いながら、初心者でもわかるように解説しています。
ぜひ、FXトレードで新天地を切り開いて頂ければ幸いです!
FXの上がる前兆とチャートパターンの基本講座
FXにおけるチャートパターン(フォーメーション)とは、トレンドの継続・反転時に出る、特徴的なチャート形状を言います。
FXの上がる前兆を見るうえで、チャートパターンは重要です。
まずは、価格が上がる前兆とチャートパターンの基本知識を見ていきましょう!
なお、チャートパターンはFXだけでなく株式にも応用は可能です。
ただし、当記事では株式には触れず、FXメインで解説させて頂きます。
FXの価格が上がる前兆はチャートパターンに出る
FXの価格が上がる前兆は、チャートパターンを見れば簡単にわかることが多いです。
もちろん、価格の上がる前兆となるチャートパターンになったからと言って、必ず上がる・儲かるわけではなく、下がることもある点はご認識ください。
ただし、FX相場には鉄板のチャートパターンがいくつかあり、アゲアゲの形状になれば、高確率で上昇が始まります。
拍子抜けするほど急騰することも!
価格急騰の予兆を把握できれば、有利にFXトレードできることは間違いないでしょう。
チャートパターンは相場心理が作っている
- 「なぜ、FXには上がる前兆となるチャートパターンがあるの?」
- 「なぜ、そのチャートパターンになったらアゲアゲになるの?」
上記のように、上がる前兆がチャートパターンでわかることを、不思議に思った方もいることでしょう。
なぜチャートパターンを見れば、上がる前兆がわかるのか。
それは、チャートパターンの裏側に、合理的な相場心理(人間の行動心理)が隠されているため。
上のチャート画像は、上がる前兆のパターンの1つ「トリプルボトム」(詳細は後述)です。
局面ごとの相場心理は、以下のような感じに。
- 底値を超せるか注目しているが、なかなか安値を更新しない(まだ下落トレンドを期待)
- 三回も跳ね返されると、もう安値更新は難しいのではないか(疑い・不安)
- 直近高値も上抜けた、売りポジションは利確して勝ち逃げしよう(見切り)
- 安値更新は絶望的、このままでは売りポジションの利益がなくなる→さらに買い決済が加速(焦り)
上記のように、局面に応じて相場心理は変化し、下落トレンドへの期待は次第に薄れて、最終的には売りポジション保有者の利確・損切り決済、つまり買い方向へ進みやすなります。
上がる前兆を示すチャートパターンは大きく2種類ある
FXにおいて、価格が上がる前兆を示すチャートパターンは、大きく2種類あります。
- トレンド反転時:トレンド転換する時のチャートパターン
- トレンド継続時:上昇トレンドが再開する時のチャートパターン
簡単に言えば、①はそれまでの下落トレンドから上昇トレンドへ反転する時、②は元々上昇トレンド中で、小休止(保合い)が終わって再び上昇を始める時のチャートパターンです。
以下では、①で3つ、②で4つの計7つのチャートパターンを解説します!
FXチャートパターン一覧①底値から上がる前兆【トレンド反転編】
では、トレンド反転編のチャートパターンを3つ見ていきましょう!
トレンド反転は、下落トレンドが底を打って、上昇へ反転することを示唆するチャートパターンです。
底値からの反転を狙うので、当たれば大きな利益を狙えるでしょう!
①ダブルボトム
1つ目は「ダブルボトム」。その名の通り、底が2つあるチャートパターンのことです。
- 2つの底値はほぼ同じ価格
- 直近高値を上抜けたら急騰しやすい
- 安値更新を二度も失敗しているので、これ以上の売りは厳しそう
- さらに上がると売りポジションの利益が減ってしまう、買い決済して利益確保しておこう
- 直近高値を上抜けると、売りを諦める人が続出→利確・損切りの買い決済が加速
上のチャート画像のように、直近高値を超えれば、一気に上昇が加速しやすい傾向があります。
ダブルボトムは、チャートパターンの超鉄板。名字で言えば、佐藤さん・鈴木さんレベルです。
ぜひ覚えておきましょう!
②トリプルボトム
2つ目は、トリプルボトム。底が3つあるチャートパターンです。
- 3つの底値はほぼ同じ価格
- 直近高値を上抜けたら急騰しやすい
- 安値更新を三度も失敗しているので、これ以上下がるのは考えづらい(もう底だろう)
- 売りポジションの利益が減る前に決済しておこう
- 下がるのを期待していた売り勢が諦め始める
- 直近高値を上抜けると、下落を諦める人が激増→利確・損切りの買い決済が加速
ダブルボトムは二度ですが、トリプルボトムは三度も安値更新に失敗するパターン。
そのため、「これ以上下がるのは厳しそう」の根拠が強いため、急騰しやすい特徴があります。
ダブルボトムの出現度は少なめですが、チャートに出たらチャンスです。
大きな利益を狙える可能性も十分あるでしょう!
③逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)
3つ目は、逆三尊。三尊地蔵が上下逆になっているように見えることから、逆三尊と呼ばれています。
別名は「逆ヘッドアンドショルダー」です。
- 3つの底値のうち真ん中が最安値
- 直近高値を上抜けたら急騰しやすい
- 安値更新に三度失敗
- 三度目の底は最安値より高値なので、下がる力が弱まっている証拠
- 下がるのを期待していた売り勢が諦め始める
- 直近高値を上抜けると、利確・損切りの買い決済が加速
逆三尊は、三度目の底が切り上がっている点が重要ポイント。
下がる力が弱まっていることを示唆しているので、その後急騰する可能性が高まるでしょう。
FXチャートパターン一覧②保合いから上がる前兆【トレンド継続編】
次に、トレンド継続編のチャートパターンを4つ解説します!
FX相場では、上昇トレンド中にも「保合い」と言って、上昇が小休止する時期があります。
トレンド継続とは、保合いが終わって再び上昇相場に回帰する…その予兆となるチャートパターンのことです。
「上昇トレンド中で今は小康状態だけど、近々再び上昇すること」を示唆するチャートパターンだと考えください。
①三角保合い(ペナント)
1つ目は、三角保合い。旗のような形状から「ペナント」とも言われます。
- 上値抵抗線切り下げ・下値支持線切り上げで幅が先細りになる
- 上値抵抗線を上抜けたら急騰しやすい
- 上昇トレンドが続くのか転換するのか微妙
- 様子見の人が増えて、段々と先細りになる
- 上値抵抗線を上抜けたら、上昇トレンド継続と判断して買い集中
- 売り勢は諦めて損切りするのでさらに上昇が加速
三角保合いは、安値を切り上げているものの、高値も切り下がっているので、相場判断の難しい局面です。
多くの人が様子見するため、値幅が先細りになっていきます。
しかしエネルギーが溜まっている分、1回急騰すると加速しやすいのが特徴です。
保合い時は飛び付かず、上値抵抗線を確実に超えてから買いエントリーするのがよいでしょう!
②アセンディングトライアングル(強気の三角保合い)
2つ目はアセンディングトライアングル。別名は「強気の三角保合い」です。
- 上値抵抗線は水平・下値支持線だけ切り上げて幅が先細りになる
- 上値抵抗線を上抜けたら急騰しやすい
- 上昇相場が続く可能性が高いと考える人が多い
- 売り勢が徐々に脱落している
- 上値抵抗線を上抜けたら、上昇トレンド継続と判断して買い集中
- 耐えていた売り勢は諦めて損切りするのでさらに上昇が加速
チャートを見ても、上(買い)への圧力が強まっている感じがしますよね。
上値抵抗線を突破した時に買いエントリーすれば、勝率を高められるでしょう。
③上昇フラッグ
3つ目は、上昇フラッグです。上昇トレンド中の小休止中に表れやすいチャートパターンとなります。
- 上値抵抗線・下値支持線ともに右肩下がり
- 一時的な買い勢の利確(売り決済)が主要因
- 上値抵抗線を上抜けたら急騰しやすい
- 上昇相場中にも一定数の利確者(売り決済)がいる
- 上値抵抗線を上抜けたら、小休止は終了と判断されやすい
- 上昇トレンド再開と考える人が増えるので再び上昇が加速
どんな上昇相場でも、一時的な戻し(利確=売り決済)は入るもの。
上昇フラッグは、「一時的な戻しがどこで終わるか」の目安として重宝されるチャートパターンです。
上昇トレンド再開の合図とも言えるので、トレンドに乗って勝てる可能性が高まるでしょう!
④上昇ウェッジ
4つ目は、上昇ウェッジ。上昇トレンドが再度過熱することを示唆します。
- 上値抵抗線・下値支持線ともに右肩上がりで幅が先細りになる
- 上値抵抗線を上抜けたら急騰しやすい
- 上昇トレンド相場ながら、勢いが弱まっていると考える人もいる
- 上値抵抗線を上抜けたら、強気に切り替えて買い増し
- 売り勢の損切りを巻き込んでさらに上昇が加速
上昇トレンドが継続するか若干不安な局面で表れるチャートパターンです。
上値抵抗線を抜けたら安心感が確保されるので、急騰につながりやすくなります。
買いポジション保有時に上昇ウェッジが出現したら、強気に買い増しするのも一手です。
チャートが上がる前兆を見極めるおすすめの方法
続いて、チャートが上がる前兆のおすすめの見極め方を見ていきましょう。
チャートパターンの見つけ方は、「夏の大三角形」などの星座を探す感覚と似ています。
「上がる前兆やチャートパターンはわかったけど、見つけ方が難しそう」という方は必見ですよ!
見極め方①大きな時間足を選ぶ
まず、チャートが上がる前兆を見極めるためには、大きな時間足を使うことをおすすめします。
- 日足チャート
- 4時間足チャート
- 1時間足チャート
上記のような長い時間足チャートのほうが、上がる前兆・チャートパターンの精度はアップするでしょう。
5分足など小さな時間足では、ダマシの可能性も高まるのでご注意ください。
見極め方②インジケーターを活用する
上がる前兆・チャートパターンを自力で見つけるのが難しい方は、テクニカル分析用のインジケーターを活用するのも一手。
おすすめは「ZigZag」です。ロウソク足の天井・底などの角と角を自動描写してくれるので、上がる前兆を見逃すことも減るでしょう!
またZigZagは環境認識としても利用できるのでぜひ使ってみてください。
関連:FXの環境認識とは?簡単なやり方・コツをインジケーターで解説!
見極め方③チャートを小さく表示して探す
チャートで上がる前兆を見極める際には、チャートを小さく表示する方法もおすすめです。
上画像は、チャートを大きく表示した場合ですが、チャートパターンを把握しづらいのではないでしょうか。
一方、チャートを小さく表示すれば、全体像を把握でき、上がる前兆のチャートパターンも発見しやすくなります。
ちなみにチャートパターンは、完璧を求めすぎず、全体像を見てだいたい合ってればOK、という割り切りも大事です。
チャートの上がる前兆に関する注意点
次に、チャートの上がる前兆に関する注意点を3つ解説します。
上がる前兆のパターンになっても下がることもある
FX相場で上がる前兆・チャートパターンになっても、価格が下がることもあるのでご注意ください。
上がる前兆が出ても、「今後上がる確率が高い」だけであって、必ず価格が上がるわけではありません。
FXにはダマシも付き物です。ダマシを回避することはできないので、上がる前兆が出たときも、必ず損切り設定をしましょう。
関連:FXのトレードルールの作り方|勝つために守るべきシンプルな戦略
上がる前兆が出てなくても急騰することもある
FX相場は、「たった今まで静かだったのに」という局面で、上がる前兆がなくても急騰することもあります。
FXの価格は、チャートパターンだけでなく、政治・経済など多くの要素で形成されているので注意しましょう。
FXと株の価格変動は別物
FXと株式の価格変動は、基本的に別物だとお考えください。
チャートパターン分析自体は、FXだけでなく株式でもある程度は応用可能です。
しかし、FXと株式では、価格変動のファンダメンタルズ要因が異なります。
例えば、FXと株式のチャートパターンが両方上がる前兆を示しても、その他の要因によって、FXだけ上がって株式は下がることもあるので気をつけましょう。
よくある質問
最後に、チャートの上がる前兆に関してよくある質問をまとめたので、ぜひご活用ください!
FXの価格急騰の予兆はどんな方法でわかる?
FXの価格は、上がる前兆を示唆するチャートパターンを分析することで、ある程度わかるようになります。
ただし、予兆があっても下がる場合もあるのでご注意ください。
なぜチャートパターンを見れば上がる前兆がわかるの?
チャートパターンは、利益確定・損切りなどのFXの相場心理を、合理的に表しているためです。
価格の上がる前兆となるフォーメーション分析を一覧で知りたい
価格の上がる前兆となるフォーメーション(チャートパターン)の一覧は、主に下記の通り。
- ダブルボトム
- トリプルボトム
- 逆三尊
- 三角保合い
- アセンディングトライアングル
- 上昇フラッグ
- 上昇ウェッジ
チャートのフォーメーション分析で底や角を発見する方法は?
フォーメーション分析で底や角を発見するためには、チャート表示を小さくする方法をおすすめします。全体像が見やすくなり、発見しやすくなるでしょう。
三角保合いはどんなトライアングルフォーメーションですか?
三角保合い(トライアングル)は、上値抵抗線切り下げ・下値支持線切り上げで幅が先細りになるチャートフォーメーションです。
上値抵抗線を上抜けると価格上昇しやすいとされています。
まとめ
FXで上がる前兆となるチャートパターン・フォーメーション一覧は、下記の通りです。
- ダブルボトム
- トリプルボトム
- 逆三尊
- 三角保合い
- アセンディングトライアングル
- 上昇フラッグ
- 上昇ウェッジ
上記のチャートパターンが出たときは、価格が上昇するチャンス。買いエントリーすれば勝率を高められるでしょう。
チャートパターンの簡単な見極め方としては、以下の方法がおすすめです。
- 大きな時間足を選ぶ
- チャートを小さく表示する
- インジケーターを活用する
ただし、上がる前兆が出ても下がることもあります。FXにはダマシもあるので注意しましょう!