今回は、海外FX業者の入金・出金方法としてのデビットカード利用について説明していきます。
デビットカードはクレジットカードと同様に、入出金の手間が少なく、少額の手数料で入金・出金を行うことができます。
また、海外FX業者が以前発行していたデビットカードについても紹介します。
関連:海外FX業者でクレジットカード入出金ができるのはどこ?クレカ入出金の特徴や仕組み
そもそもデビットカードとは?
デビットカードとは、「口座残高から即時引き落とされる仕組み」のカードです。
基本的に、商品の購入方法などの使い方はクレジットカードと同じですが、代金の引き落としのされ方がクレジットカードとデビットカードで少し異なります。
クレジットカードはひと月に使った金額がまとめて2か月後に引き落としされます。
一方デビットカードは、支払ったらその瞬間に自分の銀行口座からお金が引き落とされます。
デビットカードが使える海外FX業者
2024年8月現在、デビットカードが使える主な海外FX業者は、次のとおりです。
海外FX業者 | デビットカード |
---|---|
XM | VISA/ JCB |
Exness | JCB(Master/VISA) |
AXIORY | VISA/ JCB/ UnionPay/ 銀聯 |
TitanFX | VISA/ Master |
iFOREX | VISA/ Diners/ Master/ JCB/ AMEX |
HotForex | JCB |
FBS | VISA |
TradeView | VISA/ Master |
IS6FX | VISA/ Master/ JCB |
Bigboss | VISA/ Master/ JCB |
LAND-FX | VISA/ Master |
TradersTrust | VISA/ Master / JCB |
FxPro | VISA/ Master |
海外FXの入金・出金でデビットカードを使うメリット
海外FXの入出金でデビットカードを使うメリットは、次のとおりです。
- 利用上限額がない
- 後で支払う必要がない
- クレジットカードより審査に通りやすい
利用上限額がない
クレジットカードの場合は、あらかじめひと月の利用上限額が決められています。
そのため、お金に余裕のある月もお金の工面に困っている月も上限金額は同じです。
しかしデビットカードの場合、使うことができる上限はデビットカードと紐づいている銀行口座の残高になりますので、口座残高内であれば大きな金額も利用できます。
払い過ぎてしまう心配もありません。
後で支払う必要がない
クレジットカードの場合はひと月分をまとめて2か月後に支払います。
そのため、クレジットカードを使いすぎて支払いができないということも十分に考えられます。
しかし、デビットカードの場合はその場で即引き落とされ、口座残高がなくなるとカード自体が使えなくなるため、翌月の支払いができないことは絶対にありません。
つまり、海外FX口座に入金しすぎてしまうリスクはクレジットカードではあってもデビットカードでは少なくなります。
クレジットカードより審査に通りやすい
クレジットカードの場合は新しく作る場合、審査に手間や時間がかかります。
しかし、デビットカードは買い物と同時に支払いが行われ、支払いが滞る心配もないため、審査や年会費なしで利用できます。
そのため、海外FX用に新しくデビットカードを持つことは誰でも簡単にできるのです。
海外FXの入金・出金でデビットカードを使うデメリット
海外FXの入出金におけるデビットカードのデメリットは、次のとおりです。
- 口座にお金が入っていないと使えない
- 分割払いなどの決済手段が使えない
口座にお金が入っていないと使えない
デビットカードの特徴でもある口座から即時引き落としも見方を変えるとデメリットにもなります。
クレジットカードの場合は、支払いの日までにお金を用意できれば問題がないので、買い物の段階でお金がなくても使うことができます。
しかし「現在一時的にお金がないが買い物をしたい」場合、デビットカードは利用できません。
分割払いなどの決済手段が使えない
クレジットカードには一括払いだけでなく、支払った金額を複数回に分けて支払う「分割払い」の仕組みが存在します。
そのため、一時的に出費が多かったときは支払いを分割にして後日支払うことも可能です。
しかし、デビットカードの場合は即時引き落としのため、分割払いなどの支払い方法は利用できません。
デビットカード入金・出金の手順と仕組み!
ここでは、海外FX口座の入金・出金をデビットカードで行う場合の手順や手数料について紹介していきます。
入金の仕組み
デビットカードを使っての海外FX口座への入金に関しては、クレジットカードの場合と基本的な流れは同じです。
どの海外FX口座でも基本的には同じで、入金の際にデビットカードの必要事項を入力するだけですぐに入金できます。
海外FX口座へのデビットカード入金の特徴としては
- 即時海外FX口座に反映される
- 入金手数料がかからない
ということがあります。
デビットカードで海外FX口座に入金する場合は、必要事項を入力して入金が完了したらその段階で海外FX口座には反映され、すぐに取引を始めることができます。
また、デビットカードで海外FX口座に入金する際に手数料は全くかかりません。
つまり、海外FX口座のデビットカード入金はお金も時間もかからない入金方法であると言えます。
出金の仕組み
クレジットカードで海外FX口座から出金する際は入金をキャンセルする形で行われます。
デビットカードでの出金も同様で海外FX口座への入金をキャンセルする形で行われます。
また、クレジットカード、デビットカードどちらの海外FX口座からの出金も手数料がかからないというメリットがある点も共通しています。
クレジットカードで海外FX口座から出金する場合については以下のように入金額の引き落とし前かどうかで出金の形が変わってきます。
- 引き落とし前:引き落としがなくなる
- 引き落とし後:他の買い物の引き落としがなくなる
しかしデビットカードで海外FX口座から出金する場合、基本的に買い物の引き落としは即時なので出金額を返金という形で行われます。
海外FX口座で出金申請すればその数日後にデビットカードと紐づいている銀行口座にその金額が振り込まれます。
そのため、デビットカードの処理としては入金のキャンセルなのですが、利用者からすると手数料のない銀行送金だと思ってもらえると分かりやすいと思います。
ただデビットカードはクレジットカード同様、海外FX口座への入金額までしか出金できません。
利益分を出金する際は、デビットカード以外の出金方法を利用します。
海外FX業者が発行していたプリペイドカードはどうなった?
海外FX業者が入金・出金を円滑に行うためにデビットカードを発行していたという話を聞いたことがある方もいると思います。
実際にXMやAXIORYと言った日本人利用者の多い海外FX業者の中には、自らデビットカードを作成している業者が存在していました。
しかし、現在ではXMもAXIORYもデビットカードの発行を行っていません。
この理由としてはNetellerが海外FXから撤退した際はそれを利用して脱税が行われており、日本の金融庁から圧力がかかったからでした。
これと同様にデビットカードを発行しているMasterCardに圧力がかかった結果、海外FXへのサービス提供をやめたと言われています。
現在デビットカードを発行している海外FX業者はほとんどありませんが、もしあったとしても前例のようにいつサービス停止されるかわからないため、利用はおすすめしません。
そのため、デビットカードで入出金を行いたいのであれば、海外FX業者のカードを使うのではなく自分で銀行に行きカードを作ることをおすすめします。
海外FXデビットカードまとめ
海外FX口座の入金・出金をデビットカードで行う際のメリットや手続きについては理解していただけたでしょうか?
クレジットカードを悪用されることを恐れてあまりネットに情報を書かないようにしている、持たないようにしている方もいると思います。
そのため、クレジットカード入出金が便利なのを知っていても使えない方も多いと思います。
そのような方でもデビットカードを使い、必要最小限だけを銀行口座に入れておくことによって、安心して取引を行うことができます。
クレジットカードの番号を海外FX業者に教えたくない場合は、簡単にカードを作ることができるデビットカードの利用をおすすめします。