運送業がファクタリングを利用するメリットと活用例とは?

運送業で資金ショートが起きてしまう理由とは?

運送業は、経済の血液とも言われる物流を生業とする重要な仕事の一つです。

個人・法人を問わず、誰もが利用する運送業。

近年では、インターネット通販が普及したことによって、誰もがいつでもどこにいても買い物ができるようになったため、運送業に対する需要は高まっていると言えるでしょう。

そんな成長を続ける運送業は何故資金ショートが起きてしまうのでしょうか?

その主な理由は受注数の変動にあります。

そもそも運送業にかかる費用は、ドライバーや配送スタッフへの給料の支払い、ガソリン代、トラック代、商品の保存用倉庫などどれも高額です。

その中でも経営者の頭を悩ませているのがガソリン代で、最近の燃料費の高騰によって利益率が大きく下がっているのです。

しかしお中元の時期や引っ越しの時期であれば、売上はあがるのでは?と考えられますが、ガソリン代や人件費、トラックの台数も増やすので結果として費用もかさんでいってしまいます。

最も、受注がないと費用だけがかさんでしまうので、受注が少なくても多くても財政上の問題が発生します

このように時期によってキャッシュフローが大きく変化する運送業では、受注数の増減に関わらず投資する費用が大きく、入金までには時間がかかることから、その間に資金がショートしてしまう可能性があるのです。

この記事では、運送業の事業特性を説明し、ファクタリングを活用するメリットや実例について詳しく説明していきます。

運送業の事業特性

運送業の事業特性

これから運送業の事業特性を詳しく説明しますが、その前に運送業の状況を紹介していきます。

運送業は大手の運送業者が苛烈な競争を繰り広げてきたことから、業界全体で価格競争が激しくなってしまったという歴史があります。

昔はそれでも利益がでていたのですが、燃料の値上がりや最低賃金の上昇があっても競合との調整もあるので価格に反映できないでいました。

最近になってようやく大手物流会社をはじめとして値上げに踏み切ったニュースが記憶に新しいですよね。

では、そんな運送業にはどのような特性があるのでしょうか?

運送業において特筆すべき性質は、先出しの費用が莫大であることです。

運送業は繁忙期になれば取引先の急な要請によって増車したり、人材を集めたりする必要がありますし、車両の整備や車検もかかります。

昨今では、運送業においては若い人材を確保することが困難となってきており、従業員の平均年齢が上がっていることから、人件費を削減することも難しく、燃料の高騰によってその支払いもしなければなりません。

結果として、運送業は利益率の低いサービスを頻繁に販売することを通じて利益をださざるを得ない状況となっています。

このような事情特性がある運送業では、運転中の事故や車両の故障など予期しない出費がでてしまうと資金繰りが悪くなります。

もちろん、運送業においてはこれらのリスクに対して保険を掛けていますが、保険に入っているからといって、すぐに保険会社から保険金が支給されるわけではありません。

そのため思わぬ支出があると、一時的に会社の資金繰りが滞ってしまうことがあります。

運送業においては、燃料費・リース料・人件費・車両トラブル等による臨時的な支出などが必要となるケースが多く、高コストで利益をあげている事業特性と相まって資金ショートとなってしまう可能性があるのです。

以下では、運送業がファクタリングを利用するメリットについて詳しく説明していきます。

運送業がファクタリングを利用するメリット

運送業がファクタリングを利用するメリット

運送業がファクタリングを利用する最大のメリットは、自社が所有する取引先の金銭債権を使って、期日よりも前に資金調達ができるということです。

運送業においては、すでにサービスの提供を終えているにも関わらず、取引先が入金するまでには一定の時間がかかってしまうため、その間に臨時的な支出があると資金繰りが苦しくなってしまいます。

取引先に期日よりも前に入金してもらえば済む話なのですが、契約上決まっているので変更を無理強いすることはできません。

しかし、ファクタリングを上手に活用すれば期日よりも前に金銭債権を現金化することができます

ファクタリングの場合、銀行や公的機関の審査よりも短い時間なので迅速な資金調達が可能なので、早くに対処できれば財政状態は改善できる見込みがあります。

また取引先の信用度はファクタリング会社が調べてくれるようになるので、ファクタリングを活用すれば債権管理業務を外部化できるというメリットもあると言えます。

このようにファクタリングは運送業においても活用できるケースがたくさんあり、そのメリットも計り知れません。

以下では、実際にファクタリングを活用したケースについて解説を行っていきます。

ファクタリング活用事例

ファクタリング活用事例

運送業においても、ファクタリングの活用は非常に有効で、資金繰りを大きく改善できる可能性があります。

以下では、会社で役立つファクタリングの成功事例を紹介していきます。

ファクタリングを活用して資金繰りが改善できました

私の会社は小さな運送会社で取引先も非常に少ないものの、少数精鋭の従業員で質の高い物流サービスを提供することに定評のある会社でした。

徹底的にコストダウンを行い、他の会社よりも低価格で物流サービスを提供すること自慢です。

しかしながら、事業を始めた1999年には1リットル99円だった燃料費は、最高155円まで上昇。

この燃料費高騰の煽りを受けて物流サービスの値上げをしなければ会社が立ち行かない状態が続いていました

ただ取引先との契約が切れてしまうのだけは避けたかったので、何とか借入も増やさずに維持していたのですが、いよいよ会社の資金繰りが苦しくなってきました。

次月分の人件費が確保できなくなったのですが、支払えなければ人材が離れていってしまいますし、財政状況が良くないことが従業員に分かってしまいます。この差し迫った資金不足の状態に対処するためにファクタリングを活用することにしました。

審査も簡単でしたし、取引先の債権をファクタリング会社に譲渡したことによって人件費も確保できたので、新しい人材を雇う余裕も生まれて売上も徐々に増加していったのです。

ファクタリングは借入金ではないので、資金調達に加えて貸借対照表の見栄えが良くなり、追加で銀行融資も受けられたので、その資金を使って会社の改革を推し進めていくことができました。

最初から銀行や公的機関から融資を受けていた場合、自己資本比率が下がってしまうのでなかなか融資を受けられなくなってしまいますが、ファクタリングを活用すれば、同じ会社の資産である債権を現金としているだけ。

会社に現金がたくさんあるようになったおかげで、会社として戦略的にとれる行動の選択肢も増えました

ファクタリングをうまく活用すれば、資金を調達できるだけではなく、それに付随して様々なメリットを享受できると思います。

ファクタリングを活用して新しい投資を行うことができた

我が社は小さな運送会社であったものの、特定の顧客と綿密に提携することによって利益を出すことをビジネスモデルとしていました。

まだまだ会社が軌道に乗っているとは言えませんでしたが、特定の取引先とばかり取引をしていたので、安定した経営ができていたと思います。

しかし、これまで順調に取引を行っていた取引先からの要請が年々減少し、取引先から提示される金額では運送業務を請け負うことが非常に厳しくなってきていました。

運送業を営む場合には多くの車両が必要となりますが、一度契約を結んでしまうとそのトラックは取引先に使われる状態となってしまうので、なかなか新規の会社との取引がしにくい状態も背景にありました。

ただ、既存の取引先との取引が先細りとなってきていたため、会社の成長のためには新しい顧客を積極的に獲得していかなければなりません

部下とも話し合いを重ねて、新しい車両運搬具を購入して新規の取引先を確保する計画をたてました。

当初、新しい車両運搬具の購入費用は銀行からの融資によって賄うつもりでしたが、銀行へ何度相談しても融資は厳しいという返事が返ってくるばかり。

用意した書類も無駄になり、審査に要した1ヵ月の月日もあっという間に流れてしまいました。

資金調達ができずに困っていた時に知ったのが、ファクタリングという仕組みです。

ファクタリングは、自社で所有している金銭債権をファクタリング会社に売れば一定額のキャッシュインフローを見込むことができるので、新たな車両運搬具を購入することができます。

新しく車両運搬具を購入することができれば、新しい顧客を獲得するための計画も実行に移すことができるので、さっそくファクタリング会社に相談することにしました。

ファクタリング会社に相談してみると、自社の経営状態や経営成績について調べた後できるだけ早く入金をしますと伺ったので、はじめは銀行と同じではないかと思いましたが、自社の経営状態や経営成績を審査しているというよりも、自社が所有している金銭債権の信用度を審査している様子でした

審査後にはすぐに入金日についての連絡等がありましたが、1週間後に指定の口座に入金するということだったので、非常に素早く対応していただいたと思っています。

銀行や公的機関よりも素早く資金の提供を受けることができたので、車両運搬具の購入もスムーズに進めることができました。

おかげで、現在では取引先を増やすことに成功し、さらに売上の規模は拡大しました。

取引先を増やしたことによって、どこかの会社が万が一倒産した場合でも、売上は継続して増加を見込めることができる点も思わぬ収穫であったと感じています。

このように、ファクタリングを上手に活用すれば期日よりも前に金銭債権の現金化が可能となるだけではなく、必要なものをすぐに購入できる、素早い資金調達が可能です。

今後、取引先を増やしたり、投資を考えている場合には、積極的にファクタリングを活用が便利だと思います。

まとめ

運送業では高額な費用がかかるのにもかかわらず、低料金でのサービスが主流で中々値上げができない状況があります。

そんな運送業では資金ショートがおきやすいので、万が一に備えて知っておきたいのがファクタリングです。

自社が保有している金銭債権をファクタリング会社に譲渡するだけなので、会社の経営成績や経営状態に関わらず資金を調達できることがメリットですね。

上手にファクタリングを活用すれば、会社の資金繰りを大きく改善することができますよ。

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